周東佑京、栗原陵矢がブレーク、岡本和真は2冠王 今年の“年男“はどうだった?

ソフトバンク・周東佑京(左)と巨人・岡本和真【写真:藤浦一都、荒川祐史】
ソフトバンク・周東佑京(左)と巨人・岡本和真【写真:藤浦一都、荒川祐史】

ソフトバンクの周東は50盗塁をマークし育成初の盗塁王に輝く

 2020年のプロ野球はソフトバンクがパ・リーグ初の日本シリーズ4連覇を果たし幕を閉じた。年の干支、子年の1984年生まれ、1996年生まれの“年男”たちは活躍できたのか振り返ってみよう。

 パ・リーグを代表する“年男”となったのはソフトバンクの周東佑京内野手だろう。今季は主に二塁のレギュラーとして103試合に出場し打率.270、1本塁打27打点、50盗塁をマークし史上初の育成出身の盗塁王を獲得。13試合連続盗塁の“世界記録”も作った。

 周東に負けず劣らずのブレークを果たしたのは栗原陵矢捕手。主に一塁として118試合に出場し打率.243、17本塁打73打点。勝負強い打撃を見せ、日本シリーズでは打率.500をマークしMVPを獲得。ホークスの若きスター候補に躍り出た。その他にもロッテの小島和哉投手は先発ローテに定着し7勝をマーク、楽天の小郷裕哉外野手も前年の22試合から58試合に伸ばし打率.295、4本塁打8盗塁と飛躍の1年と言ってもいいだろう。

 セ・リーグでは連覇を果たした巨人の若き4番・岡本和真内野手が大活躍。118試合に出場し打率.275、31本塁打、97打点をマーク。自身初のタイトルを獲得し本塁打&打点の2冠王。岸田行倫捕手は昨年の4試合から34試合に出場数を増やし打率.302、1本塁打をマーク。ムードメーカーとしてもチームを支えた。

 広島の大盛穂外野手は育成から支配下登録されると73試合に出場し打率.259、2本塁打16打点とブレーク。ヤクルトの清水昇投手は52試合に登板し0勝4敗30ホールド、防御率3.54をマークし自身初の最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。

 今年36歳を迎えたベテラン選手はどうだったのか? 中日の吉見一起投手が現役を引退したが、広島の長野久義外野手は95試合に出場し打率.285、10本塁打42打点と復活。ヤクルトの坂口智隆外野手も一塁、外野を守りチームの2位の114試合に出場し打率.246、自己最多の9本塁打、55打点をマークし史上129人目の1500安打も達成した。

 ソフトバンクに移籍したウラディミール・バレンティン外野手は60試合の出場に留まり打率.168、9本塁打22打点、2016年に沢村賞を獲得した広島のクリス・ジョンソン投手は0勝7敗と未勝利に終わり退団。外国人の“年男”は苦しんだ。

【表】今年の年男は活躍した?主な1984年、1996年生まれの選手一覧

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