「柳田2世」が秘める驚愕の肉体 鷹ドラ2笹川は背筋力300キロ超の“身体能力お化け”

新入団選手発表会見に臨んだソフトバンクのドラフト2位・笹川吉康【写真:福谷佑介】
新入団選手発表会見に臨んだソフトバンクのドラフト2位・笹川吉康【写真:福谷佑介】

柳田がプロ入りから背負っていた「44」を継承した笹川

 ソフトバンクは10日、本拠地PayPayドームに隣接する「BOSS E・ZO FUKUOKA」内にある「よしもと福岡 大和証券/CONNECT劇場」で新入団選手発表会見を行った。ドラフトで指名された支配下5人、育成8人がお披露目され、各選手の背番号も決まった。

 初々しいルーキーたちの中で一際、目を引く大柄な選手がいた。ドラフト2位で指名された横浜商の笹川吉康外野手だ。身長193センチ、体重85キロの恵まれた体格を誇る左の強打者。与えられた背番号は、今季までバンデンハークが背負い、その前は球界を代表する強打者に成長した柳田悠岐外野手が着けた「44」だった。

 会見では「柳田選手が付けていた背番号なので柳田2世になれるように頑張りたいです」と意気込みを語った笹川。持ち味はフルスイングと脚力。まだ細身の体つきも含めて、広島商時代の柳田と重なる。

 新入団選手発表会見では報道陣に選手個々のプロフィールが記された資料が配られる。これまでの経歴や身体能力、アンケートなどが記されているが、笹川のページに驚愕させられる項目があった。

「握力 右82キロ 左80キロ」

「背筋力 300キロ」

 高校生離れした驚異的な身体能力には笹川自身も「細い割には力には結構自信があります」と言う。高校時代には練習試合で防球ネットを遥か超え、隣家のソーラーパネルを破壊する特大の本塁打を放ったこともあるという。まさに“柳田の後継者”となれるだけの驚異の身体能力の持ち主だ。

 マイペースなところも元祖に重なる。ドラフト当日は名前が呼ばれる直前までコンビニで買ったお弁当を食べていたという。「指名されるかどうかも半分半分くらいだと思っていたので、コンビニに行ってお弁当を食べていました。ソフトバンクの時だけ下に隠していて、2位で呼ばれて……。危なかったです」。ドラフト時の秘話も明かし、報道陣の笑いを誘った。

「普通のホームランじゃつまらないので、観客の度肝を抜くようなホームランを打ちたいです」。プロの世界で思い描くのはファンを驚愕させるホームラン。また1人、楽しみな逸材がソフトバンクに加わった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY