楽天・鈴木大地「不安のおかげで走り続けられた」 倍増2億円サインに感謝

楽天・鈴木大地【写真:荒川祐史】
楽天・鈴木大地【写真:荒川祐史】

昨年オフに4年7億円で加入、来年32歳も「ベテランの域に入るとは思っていない」

 楽天の鈴木大地内野手は11日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、倍増の年俸2億円プラス出来高でサインした。昨年オフにロッテから4年総額7億円の大型契約でFA移籍したが、今季年俸は野球協約上の規定で据え置きの1億円だった。(金額は推定)

 移籍1年目の今季、全120試合に出場し、リーグ5位で自己最高の打率.295をマーク。出塁率.363、4本塁打、55打点を誇った。守ってもチーム事情に合わせて三塁手として84試合、一塁としても36試合にスタメン出場した。「球団から『来てくれてありがとう』という言葉をいただいた。シーズン最終戦が終わるまで、ずっと不安があったが、その不安のおかげで1年間走り続けることができた。新しい場所に挑戦させてもらって良かった」と満足感を漂わせた。

 ロッテ時代にも指導を受けた金森打撃コーチの下で「バットの長さや意識の面で、今までと違う考え方で打撃をやらせてもらった。新しい形を切り開くできた」と言う。「温かく迎え入れていただいた。球団関係者全ての方が本当にいい方で、今年入ったばかりであることを忘れるくらい、1年間思い切って野球をやらせてもらった。感謝しかない」と感慨深げに振り返った。

「(来季以降は)今年の成績をベースとして期待されると思う。その中で、まずはどんなことがあってもグラウンドに立ち続けることを目標にしたい。全試合に出て、結果を出したい。来年の秋にはコロナウイルスも落ち着いて、石井監督を胴上げしてみんなで喜べるシーズンにしたい」と思いも新た。来年はプロ10年目。32歳となるが、「ベテランの域に入るとは思っていない。オフには若い子に負けないくらいバットを振ったり、走ったりしたい」とますます血気盛んだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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