日本の野球は「バントの文化」 元燕バーネット氏が抱くリスペクトの思い

ヤクルトのトニー・バーネット編成部アドバイザー【写真:津高良和】
ヤクルトのトニー・バーネット編成部アドバイザー【写真:津高良和】

日本の野球は「走者を進めること、スモールボールを重視している」

 2010年から6年間ヤクルトに在籍し、2度の最多セーブのタイトルを獲得したトニー・バーネット氏。ヤクルト退団後はレンジャーズ、カブスでもプレーし、2019年シーズンを限りに現役を引退し、今年からヤクルトの編成部アドバイザーに就任している。

 そのバーネット氏がポッドキャスト番組「バットフリップス・アンド・ナーズ」に出演。6年間プレーした日本の野球スタイルについて語った。

 2010年に来日したバーネット氏。1年目は先発として16試合に登板して4勝5敗という成績を残すと、2年目にはリリーフに転向。セットアッパーとして22ホールドをあげると、3年目の2012年にはクローザーとして33セーブをあげた。2015年にも41セーブをマークして2度目のタイトルを手に。2016年に米球界復帰を果たすと、レンジャーズとカブスで計127試合に登板した。

 日本球界で成功を収めたバーネット氏は日本の野球について「バントの文化なんだ。走者を進めること、スモールボールを重視している。時代とともに選手は大きくなり、パワーも増して遠くに飛ばせるようになっているけど、それでも日本はスモールボールをしている。それが日本のスタイルだよ」と語る。走者を先の塁に進め、チームプレーで得点を奪うスタイルだと称している。

 さらに「勝ち方を知っている。WBCでは何度も決勝まで進出している。彼らのスタイルと、そのスタイルへの献身、お互いへの献身があるからだ」とも語り、その日本人選手たちの献身性に感心する。「それぞれが自身の役割を完璧に果たす。彼らのそうしたスタイルを本当にリスペクトしている」と尊敬の思いを口にしていた。

(Full-Count編集部)

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