「環境が変わるけど野球人として」DeNA移籍の田中俊が胸に刻む巨人原監督らの言葉

会見に臨んだDeNA・田中俊太【写真提供:(c)YDB】
会見に臨んだDeNA・田中俊太【写真提供:(c)YDB】

巨人ではリーグ2連覇を経験「ジャイアンツで培ったものをしっかり出せるように」

 DeNAは5日、巨人にFA移籍した梶谷隆幸外野手の人的補償として加入した田中俊太内野手の入団会見を横浜市内で行った。背番号は「38」。田中俊は「いきなりのことで驚いてはいるんですけど、求められて入団させていただいた。環境が変わることをチャンスと捉えて、チームに貢献できるように頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

 2017年ドラフト5位で巨人入りした田中俊は内外野の複数ポジションを守り、パンチ力を秘めた打撃も魅力だ。2018年に99試合出場し、2019年には「7番・三塁」で開幕スタメンを奪取。昨季は48試合出場、打率.265、1本塁打、6打点にとどまったものの、ソフトバンクとの日本シリーズでは全4試合出場した。梶谷隆幸外野手のFA宣言選手契約締結合意が公示されてから4日後の昨年12月18日。二遊間を固定できなかったDeNAへの電撃移籍が決まった。

 巨人メンバーの言葉も胸に刻む。移籍決定後に原監督ら古巣メンバーから「環境が変わるけど、野球人として試合で、グラウンドで対戦するということに変わりはない。そこはまたお互い頑張ろう」と声をかけられたという。新人時代の2018年に巨人でチームメートだった中井大介内野手からは移籍決定後に「これからよろしく」と連絡を受けた。田中俊は「新天地で気持ちを新たにチームの勝利に貢献できるように。ジャイアンツで培ったものをしっかり出せるように。そういった気持ちを持ちながら、ベイスターズでも勝利に貢献できるようにしたい」と恩返しを誓った。

 本拠地・横浜スタジアムは神奈川・厚木市生まれで東海大相模高出身の27歳にとって慣れ親しんだ球場だ。巨人のリーグ2連覇を経験した27歳は「勝ちたいという気持ちはどこのチームもどの選手も同じだと思う。当たり前にできることをやることが大事だと思う」と語った。常勝を求められた球団で培った経験をDeNA浮上の力に変える。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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