楽天ドラ1早川の“初投げ”に同期驚愕 ドラ4内間「初めてとは思えないくらい…」

入寮し窓から笑顔を見せる楽天・早川隆久【写真:楽天野球団提供】
入寮し窓から笑顔を見せる楽天・早川隆久【写真:楽天野球団提供】

入寮翌日に自主練習で1時間ほど汗、1月中にはブルペン入りの意向

 楽天ドラフト1位の早川隆久投手(早大)は入寮翌日の7日、仙台市内の2軍施設にある室内練習場で自主練習を行い、ノックや今年初めてのキャッチボールなどで約1時間汗を流した。10日からの新人合同自主トレ、さらには2月1日のキャンプインを見据える155キロ左腕。左手にはめる愛用の白系のグラブに“験担ぎ”をしている。

「キャッチボールは(昨年の)12月29日に千葉の実家で父とやって以来。“初投げ”です」と笑った早川。ドラフト4位の亜大・内間拓馬投手と組み、「5、6割のイメージで体のバランスを意識しながら」1球ずつ丁寧に投じた。球を受けた内間は「今年初めてとは思えないくらいボールが来ていて、今までは左ピッチャーだとキャッチボールでシュート回転する人が多かったのですが、(早川は)回転がきれいで、球威もあったので正直びっくりしました」と驚いた。

 早川は「キャンプでしっかり投げられる状態に持っていくことが、合同自主トレの目的だと思う。達成してキャンプインしたい」とキッパリ。キャンプ地の沖縄県金武町に入る1週間前までに、仙台でブルペン入りする意向を示した。

 この日、ノックの際には赤と黒のツートンカラー、キャッチボールでは白に近いクリーム色のグラブをはめていた。白い方が試合用で、昨年から東京六大学リーグ優勝(白星)を目指す意味で、演技を担いで新調。実際、主将兼エースとして臨んだ秋季リーグで6勝0敗、リーグトップの防御率0.39をマークし、早大を10季ぶりのVへ導いた。

 さらに「大学時代は本当に白一色でしたが、プロに入ったので心機一転、革紐だけは自分のラッキーカラーである濃紺に変えました」とポイントを説明。周囲からは見落とされがちな細かいこだわりを明かした。

 グラブの色は、革紐や縁取りは別として、本体は一色でなければないと野球規則で定められいる。そのため、ツートンカラーのグラブは試合で使用することができず練習用。ただ、こちらにもこだわりがを表現しており「(楽天のチームカラーの)クリムゾンレッドにちなんで、赤を入れました」と語る。

 大学で栄光をつかみ、ドラフト会議で4球団の1位指名が競合した流れをそのまま維持しながら、“ひと手間加えた”格好。投球でも開幕までにワンランクアップし、新人王を手にするつもりだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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