肩の強さ&補殺数だけじゃ計れない? 進塁を抑止する“送球力”の高い外野手は…

広島の鈴木誠也【写真:荒川祐史】
広島の鈴木誠也【写真:荒川祐史】

セ・リーグ補殺数トップの鈴木誠也は「ARM」は全体16位の0.1

 8位には中日の大島洋平が続き、9位以下は広島の長野久義、ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル、中日の平田良介、ソフトバンクの中村晃、オリックスの佐野皓大、日本ハムの近藤健介と続いていく。意外なのが広島の鈴木誠也だ。リーグトップの8補殺をマークしている一方で、「ARM」の0.1は16位。強肩として名を馳せる鈴木だが、進塁抑止の指標は優れていなかった。

 逆に最下位だったのは阪神のジェリー・サンズ。「ARM」は-4.1となっている。さらには西武のコーリー・スパンジェンバーグ、日本ハムの西川遥輝、オリックスのT-岡田、楽天のステフェン・ロメロなどと続いていく。

 一概に肩の強さだけでは分からない外野手の守備の貢献度。こういった指標を参考に、改めて選手の守備を見てみるのも面白い野球の見方になるかもしれない。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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