菅野は残留も、松井秀や上原ら移籍…巨人からメジャー入りした8選手の経緯と活躍は?

ヤンキースで活躍した松井秀喜(左)とレッドソックスで活躍した上原浩治【写真:Getty Images】
ヤンキースで活躍した松井秀喜(左)とレッドソックスで活躍した上原浩治【写真:Getty Images】

巨人からメジャー入りした選手は過去8人、ポスティングでは山口ただ1人

 ポスティング申請し、メジャー移籍を目指していた巨人・菅野智之投手の残留が決まった。メジャー球団との交渉期限の米国東部時間7日午後5時(日本時間8日午前7時)を前に交渉を打ち切り、今季も巨人のエースとしてプレーする。ここでは過去に巨人からメジャー移籍を果たした8選手の成績を振り返っていく。

 巨人から最初に海を渡ったのは中継ぎ左腕、柏田貴史投手だった。1989年にドラフト外で巨人入りしたものの、1軍では出場機会を得られず。1997年2月にメッツのスプリングトレーニングに野球留学で参加し、ボビー・バレンタイン監督の目にとまった。同年に35試合登板して3勝1敗、防御率4.31をマーク。オフに自由契約となり、1998年から巨人に復帰した。オリックス、巨人で活躍した野村貴仁投手は入団テストを経て2002年にブルワーズでプレーした。21試合登板、0勝0敗2ホールド、防御率8.56と結果を残せず、マイナー降格。同年オフに戦力外となった。

 最も大きな注目を集めて渡米したのは松井秀喜外野手だろう。巨人時代に通算332本塁打を放ち、2002年オフにヤンキースへ移籍。2003年から3年連続全試合出場し、2004年には打率.298、31本塁打、108打点をマーク。2009年には日本人初のワールドシリーズMVPを受賞し、世界一に貢献。2010年からエンゼルス、アスレチックス、レイズでプレーして2012年オフに現役引退した。メジャー通算1236試合出場、打率.282、1253安打、175本塁打、760打点を記録した。

 投手では上原浩治投手の活躍が光った。2008年オフにFA宣言してオリオールズ入り。2009年からオリオールズ、2011年途中からレンジャーズ、2013年からレッドソックスでプレー。2013年中盤から抑えを任され3年連続で20セーブ以上。2013年にワールドシリーズ胴上げ投手となった。2017年はカブスでプレー。メジャー通算436登板、22勝26敗95セーブ、81ホールド、防御率2.66。高橋尚成投手は2009年オフに海外FA権を行使してメッツとマイナー契約。2010年開幕前にメジャー昇格し、メッツ、エンゼルス、パイレーツ、カブスで通算168試合登板、14勝12敗、防御率3.99をマークした。

 巨人のエースとして通算173勝を挙げた桑田真澄投手は現役晩年の2007年にパイレーツでプレー。同年に19試合登板(0勝1敗)し、2008年開幕前に現役引退した。2007年大学・社会人ドラフト1巡目で巨人入りした村田透投手(現日本ハム)は戦力外通告を受けた2010年オフにインディアンスとマイナー契約。2015年にメジャーデビューした。2019年オフには山口俊投手が球団で初めてポスティングシステムを利用してブルージェイズ移籍。昨季は17試合登板、2勝4敗、防御率8.06だった。

 菅野に対しては巨人が4年契約を提示し、毎オフの契約破棄条項(オプトアウト)が盛り込まれているとされている。2021年シーズン後にも再びメジャー移籍の可能性がある右腕は今季、どのような姿を見せてくれるのか注目だ。

(Full-Count編集部)

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