楽天のドラフト1位は育っているか? 過去12年でタイトル獲得者は1人だけ…
松井を除く11人は軒並み低い点数、18年辰己&19年小深田に期待
タイトル獲得者は1人だけ。2013年のドラフトで入団した松井裕樹投手しかいない。高卒1年目の2014年からいきなり先発ローテ入りして4勝をマーク。2年目の2015年にクローザーに抜擢されると33セーブ12ホールドの好成績をマークした。そのまま楽天不動の守護神となり、2019年には38セーブで最多セーブのタイトルを獲得した。
この松井に次ぐ実績を残しているのは2010年の塩見貴洋投手か。プロ1年目から9勝をマークするなど、先発として1軍の戦力になっているものの、2桁勝利は一度もなし。ここまで10年間で通算46勝となっている。2010年の戸村健次投手も107試合の登板にとどまっている。
近年のドラフト1位も大きな成果は出せていない。2014年の安楽智大投手、2015年のオコエ瑠偉投手、2016年の藤平尚真投手らは伸び悩んでいる印象。2017年の近藤弘樹投手はプロ入りからわずか3年で戦力外となり、今季はヤクルトへと移籍した。
2018年の辰己涼介外野手、そして2019年の小深田大翔内野手はルーキーイヤーから1軍の戦力に。特に小深田は遊撃の定位置を手にし、打率.288と結果を残した。今後、楽天内野陣の中心として期待のかかる選手だ。
守護神となった松井は文句なしに10点満点をマークしたものの、その他の選手たちは軒並み5点以下と厳しい結果に。合計点も34点(120点満点)にとどまった。