DeNA三浦新監督にいきなり試練? 助っ人の来日不透明「なんとか開幕には…」

リモート取材に応じるDeNA・三浦大輔監督【写真提供:横浜DeNAベイスターズ】
リモート取材に応じるDeNA・三浦大輔監督【写真提供:横浜DeNAベイスターズ】

開幕アウトなら頼りは若手の成長、月7日に紅白戦

 プロ野球ではコロナ禍による入国制限で、外国人選手の来日時期が不透明になっているケースが多い。今季から新たに指揮を執るDeNA・三浦大輔監督は20日、12球団監督会議後のオンライン会見で、2月1日のキャンプインを目前に控え、外国人選手の来日のメドが立っていないことを明かした。

「まだ入国のメドは立っていない。キャンプ初日には間に合わないと聞いています」

 DeNAでは昨季、ネフタリ・ソト内野手が25本塁打、78打点でいずれもチーム最多。首の負傷などで65試合出場にとどまったタイラー・オースティン内野手も、打率.286、20本塁打、56打点の好成績を残し、来日2年目の今季は打線の軸として計算されている。最速160キロ左腕のエドウィン・エスコバー投手は、中継ぎで56試合1勝4敗25ホールド、防御率2.33という大車輪の働きだった。

 昨季先発の一角として10試合2勝2敗、防御率4.97をマークしたマイケル・ピープルズ投手、新助っ人右腕のフェルナンド・ロメロ投手を含め、現時点で来日している外国人選手はいないという。外国人への依存度が比較的高いチーム構成だけに、なおさら頭が痛い。

 他球団では、西武・辻発彦監督のように「外国人選手は公式戦開幕に間に合わないと思っておいた方がいい」と覚悟しているケースもあるが、“ハマの番長”は「球団が密に連絡を取ってくれているし、各自母国で練習してくれていると思う。最悪の場合は、そういう事態もあるかもしれないが、今のところ開幕に間に合わないとは聞いていない」と前向き。「なんとか間に合ってくれるだろうと考えています」と語気を強めた。祈るような思い、と言っていいかしれない。

 仮に外国人選手が開幕当初使えないとなれば、頼りは若手の成長。沖縄県宜野湾市でキャンプイン後、2月7日には早々と紅白戦を行う予定だ。同13日の中日との練習試合(北谷)を皮切りに、2月中に対外試合9試合を予定している。三浦監督は「その前に実戦を見ておきたい。キャンプインからわずか1週間だが、どういうオフを過ごしてきたのかを見たい」と早々に見極めを行う構えだ。

「南場オーナーから(監督就任の)お話を頂いた時、『勝つことを第一目標に、ファンの方がワクワクできるチームにしてください』と言われている。それに向かって突き進むだけ」とキッパリ。新指揮官としての門出には、主力の顔ぶれがそろうことが何より望ましいが、果たしてどうなるか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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