DeNA山崎は復活なるか? 阪神、中日以外は熾烈な争い 今季の守護神事情【セ編】

DeNAの山崎康晃(左)と阪神のロベルト・スアレス【写真:津高良和】
DeNAの山崎康晃(左)と阪神のロベルト・スアレス【写真:津高良和】

阪神スアレス、中日R・マルティネスは守護神として安定した成績を残す

 試合の最後を締める重要なポジション・守護神。“抑えて当たり前”というプレッシャーを常に背負いながらマウンドに上がる投手たち。1年間フルシーズン、守護神として君臨することは並大抵のことではない。ここでは昨季の成績を振り返り今シーズンの守護神事情を見ていこう。まずはセ・リーグ。

〇巨人
デラロサ 35試合2勝0敗 5H17S 防御率2.56
中川皓太 37試合2勝1敗 15H6S 防御率1.00

 2019年シーズン中盤から160キロの直球が武器のデラロサが主に守護神を務めたが昨季は怪我で離脱し安定感を欠く場面もあった。シーズン途中では左腕・中川が開幕から16試合連続無失点と結果を残すなど抜群の安定感を見せた。2人とも勝利の方程式として活躍が期待されるが原監督の起用法に注目だ。

〇阪神
スアレス 51試合3勝1敗 8H25S 防御率2.24

 阪神は昨シーズン25セーブでタイトルを獲得したスアレスで決まりだろう。メジャー流出の可能性もあったがオフに2年契約を結び残留が決定。被打率1.94、奪三振率8.60と安定した投球を見せており今季も不動の守護神として期待がかかる。

〇中日
R・マルティネス 40試合2勝0敗 7H21S 防御率1.13

 昨季、8年ぶりのAクラス入りの原動力となったR・マルティネスが濃厚だ。最速161キロの直球とスプリットを武器に防御率1.13と抜群の安定感を誇り奪三振率は脅威の11.03をマーク。昨季トミー・ジョン手術を受け今シーズンに復活登板を目指す田島慎二が復活なるかにも注目したい。

〇DeNA
三嶋一輝 48試合3勝1敗 5H18S 防御率2.45
山崎康晃 40試合0勝3敗 8H6S 防御率5.68

 ルーキーイヤーから守護神を務めていた山崎が昨季はまさかの不振。打ち込まれる場面が目立ち防御率5.68と精彩を欠いた。新守護神として抜擢された三嶋はシーズン途中から18セーブを挙げるなど代役として結果を残しただけに春季キャンプから守護神争いに注目だ。

〇広島
フランスア 53試合2勝3敗 7H19S 防御率2.45

 昨季はスコットが不振で早々に守護神を剥奪。代わりを務めた菊池保も結果を残せず、左腕フランスアが最終的に最多の19セーブを挙げた。課題のリリーフ陣の強化を図り今季は新助っ人として身長190センチの左腕バードを獲得している。また、元守護神の中崎の復活にも期待したいところだ。

〇ヤクルト
石山泰稚 44試合3勝2敗 4H20S 防御率2.01

 チームは最下位ながら安定した結果を残した石山。150キロの直球とフォーク、スライダーを操り44試合に登板し20セーブ、防御率2.01をマーク。オフにはFA権を行使せず4年契約を結んだ右腕が今シーズンも守護神としてマウンドに立つ。

(Full-Count編集部)

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