過密日程でリリーフの負担軽減? 昨季の登板を143試合に換算して見えたもの
楽天は牧田が従来なら62試合に登板していた結果に
楽天で日本球界復帰1年目を迎えた牧田和久は、開幕からハイペースで登板、従来なら62試合に登板していた計算になる。同じく勝ちパターンの一角を担ったブセニッツ、ロッテから移籍してきた酒居知史も55試合登板ペースで、それぞれがリリーフ陣を支える頼もしい存在だった。
宋家豪は、過去2年間はいずれも40試合以上に登板して防御率2点台以下。今季も例年ならば45試合登板ペースだったが、やや安定感を欠く結果に。ただ、ドラフト3位ルーキーの津留崎大成と、長らくケガに悩まされてきた安樂智大がそれぞれリリーフとして存在感を発揮。開幕当初は先発だった松井裕樹も、シーズン途中から再びブルペンに戻って奮闘した。
西武のチーム内登板数上位5名は、いずれも例年ならば50試合超を投げるペースだった。6位の平井克典は、シーズン途中に先発転向した時期がありながら、それに迫る数字を記録。そして平良海馬は、リーグ最多タイとなる54試合に登板し、リーグ2位の33ホールドに加え、投球回を大きく上回る三振を奪った。まだ21歳ながら、チームには欠かせない鉄腕として、確固たる地位を築いている。
ドラフト1位ルーキーの宮川哲と来日1年目のギャレットもフル回転し、即戦力としての期待に応えた。守護神の増田達至、プロ2年目でセットアッパーの座をつかんだ森脇亮介、貴重な左の小川龍也、プロ4年目でキャリアハイの成績を残した田村伊知郎と、既存戦力も十分な活躍を見せており、ブルペンは充実の布陣だったと言えそうだ。