MLB提案の開幕延期案を選手会が拒否 スプリングトレーニングは2・17開始へ

MLBが開幕延期と試合数短縮を選手会に提案【写真:AP】
MLBが開幕延期と試合数短縮を選手会に提案【写真:AP】

声明を発表「さらなる遅延や中断、中止が起きたときの保証がない」

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、大リーグ機構(MLB)が開幕を1か月延期するなどの開催案を提案したことに対し、選手会側はシーズンがさらに延期や中止となった場合に年俸の保証がないことなどを理由に拒否した。これを受けMLB側は「予定通りにスプリングトレーニングとチャンピオンシップシーズンを始めるよう各球団に指示します」との声明を発表した。

 MLB側は、スプリングトレーニングを3月22日にスタートさせ、レギュラーシーズンを4月28日に開幕する日程案を提案。154試合に短縮されるが年俸は全額支払われるという。ポストシーズンは11月に持ち越される日程を設定。昨季同様にポストシーズンの出場枠は拡大されるものの、昨季より2チーム少ない14チームでのポストシーズンを求め、さらに、両リーグDH制も提案に入っていた。

 MLB選手会は、公式ツイッターアカウント「MLBPAコミュニケーションズ」で声明を発表した。開幕が遅れることで過密日程になることなどに触れ「選手たちはまた、プレーオフ拡大とDH制拡大を結びつけるという既に退けられた提案を受け入れることを求められます」と強調。現時点での案は年俸を保証しているが「MLBの提案では、シーズンのさらなる遅延や中断、中止が起きたときの年俸やサービスタイムの保証がありません」と理由を述べた。

 その上で「熟考した結果、選手会はMLBの提案を受け入れず、代わりに2021年シーズンを予定通りスタートさせる準備を続けることにしました。そしてMLB機構が各球団に日程通りにスタートする準備をするよう再び促すことを求めます」と主張。USAトゥデイ記者のボブ・ナイチンゲール氏のレポートによると、スプリングトレーニングは2月17日に始まることになる。

(Full-Count編集部)

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