DeNAの熱すぎる開幕投手バトルに三浦監督がツッコミ「早いよ、もうピークか?」

ブルペン入りしたDeNA・浜口遥大(左)と平良拳太郎【写真:小谷真弥】
ブルペン入りしたDeNA・浜口遥大(左)と平良拳太郎【写真:小谷真弥】

開幕投手候補の浜口、平良がブルペン入り、仕上がりの早さを見せた

 DeNAの熱すぎる開幕投手バトルに三浦大輔監督もビックリ? 浜口遥大投手、平良拳太郎投手が2日、沖縄・宜野湾キャンプでブルペン入りし、ともにキレのある投球を見せた。予想以上に早い仕上がりに、指揮官が平良に「早いよ。もうピークか?」とツッコミを入れるほどだった。

 熾烈な開幕投手争いが本格的にスタートした。浜口が2日連続ブルペンで23球を投じると、横で投げていた平良もキャンプ初ブルペンで35球。両投手とも直球のみだったものの、ボールのキレ味は十分だった。練習終了後、開幕投手への思いをそれぞれ打ち明けた。

 浜口「開幕投手を目指していくことは頭の中にあります。そこに向けて逆算しながら。一歩ずつ段階を上げていければいい。その意思は、あいさつの段階で伝えさせてもらいました。今年はチャンスだとは思うので、そこをつかみ取りたいという思いは持っています」

 平良「先発投手はみんなそこを目指している。チームみんなで競争していけたらいいんじゃないかと思います。とにかくキャンプ1日1日を大事に過ごして試合につなげていくことが大事。(三浦監督には)しっかり制球良く投げられるところを見せられたら」

 熱い思いをボールに込めてのブルペン投球。ただ、両投手の仕上がりの早さに、7度の開幕投手の経験を持つ三浦監督は平良だけでなく、浜口にも「しっかり段階を踏んで自分のやるべき事を見失わないように、一歩ずつ」と“ペースダウン”を指示するほどだった。

 三浦監督「みんな飛ばしているわけではないけど、いい仕上がり具合。いい感じでキャンプインしてくれた。(開幕投手は)決めてないです。これから見て決めていくので、それがいつになるかも分からない。開幕は特別のもの。一年のスタートで独特の雰囲気がある。しっかり仕上げてアピールして欲しい」

 エース・今永昇太は左肩手術でキャンプ2軍。現状では浜口(昨季6勝5敗、防御率4.60)、平良(4勝6敗、防御率2.27)に加え、昨季チームトップ10勝を挙げた大貫晋一(防御率2.53)の3投手が候補か。昨季1年間ローテを守った井納翔一が巨人へFA移籍して、いずれにしてもチームの先発陣の底上げは不可欠。本命不在の開幕投手争いがチームの推進力となるのは間違いない。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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