鷹の鉄壁救援陣が目論む進化 “左キラー”嘉弥真が狙うはサイドで最速150キロ

ブルペン入りしたソフトバンク・嘉弥真新也【写真:福谷佑介】
ブルペン入りしたソフトバンク・嘉弥真新也【写真:福谷佑介】

岩嵜は肉体強化で目指す「勝ちパターンで投げたい」

 ソフトバンク自慢の鉄壁リリーフ陣。12球団でも屈指の層の厚さを誇り、昨季は3年ぶりのリーグ優勝、4年連続の日本一の原動力にもなった。

 その一翼を担う左右の両投手がさらなる進化を遂げるために、キャンプで取り組んでいる。その1人が“左キラー“の嘉弥真新也投手。宮崎キャンプ第1クール最終日となった3日にはブルペンで真っ直ぐのみ65球を投じ、今季の進化に「常時140キロ台半ば、マックスで150キロを目指す」と掲げた。

 サイドハンドの変則左腕である嘉弥真だが、ストレートの最速で140キロ台後半をマークする。ただ、目指すのはもっと上。「みんな球速いんで負けたくない。和田さんと切磋琢磨していきたい。和田さんに負けたくない(笑い)。真っ直ぐが速ければ、甘くなってもファウルが取れる。スピードはあるに越したことはない」と言う。

 もう1人が、嘉弥真とともに自主トレを行う岩嵜翔投手。岩嵜もこの日ブルペンで真っ直ぐのみ56球を投じた。昨季はシーズン終盤に復活を果たし、勝ちパターンも任された右腕は「去年投げていて感覚があった。もう少し体を強くすれば、もっと球がいくなという感覚があった」という。

 オフは嘉弥真とともにホークスOBで現在トレーナーとして活動する馬原孝浩氏のもとでトレーニングを積んだ。肉体強化を図り、その身体は一冬超えて、ひと回り大きくなった。現在93キロになった体重は「95キロくらい欲しい」と、更なるパワーアップを目指している。

「チームが行って欲しい所で行って抑えたい」と語る嘉弥真と「8回にこだわっているわけじゃないけど、やるからには勝ちパターンで投げたい」と語る岩嵜。2人が進化を遂げてシーズンを迎えれば、チームにとってこの上ない頼もしい存在となる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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