基本年俸3.2億円の前田健太は「金額超える価値ある」 昨年の移籍を米メディア評価

ツインズ・前田健太【写真:Getty Images】
ツインズ・前田健太【写真:Getty Images】

ツインズの地元メディアが前田の移籍1年目の躍進を称賛

 2020年は60試合制だったとはいえ、シーズンを通じて先発ローテーションを守り抜いたツインズの前田健太投手。ア・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位に入るなど躍進の年となった右腕のツインズ移籍から1年が経過し、地元メディアはキャリアのターニングポイントとなった電撃トレードを振り返った。

 ツインズ専門メディア「ツインズデイリー」は「1年後にケンタ・マエダの契約を再考する」として昨年オフのトレードを回顧。その中で前田の移籍後の活躍に注目した。

 記事では「マエダのドジャースでのキャリアは常に正常に機能していなかった。彼は先発とブルペンで配置転換を繰り返していたからだ」として、ドジャース時代に一貫して先発を希望した前田が自身の希望とは裏腹にチームのためにフル回転していたと指摘。そしてツインズへの移籍をきっかけに先発1本になった右腕の目覚ましい躍進をこう評価した。

「初めから(ツインズで)先発を務めることがわかっていたことで気持ちも整理ができ、マウンド上で素晴らしかったということを2020年シーズンは証明した。ローテーションのトップとして安定感をツインズにもたらした」

 前田は昨季11試合先発登板で66回2/3を投げ、6勝1敗、防御率2.70、80奪三振、10与四球、WHIP0.750と大車輪の活躍を見せた。8月19日(日本時間20日)の本拠地ブルワーズ戦では9回途中までノーヒットに封じ、1安打12奪三振と完璧な投球を披露するなど、新天地1年目で既にエース級の存在感を発揮した。

 移籍直後からの大活躍と並んで前田の価値を高めているのが、ドジャース時代から度々話題を集めた出来高重視の契約だ。基本年俸は300万ドル(約3億1700万円)と“格安”で、記事では「球界で最もチームの懐を助ける契約が(2023年までの)3年間残っており、彼の活躍が契約の価値を超え、ツインズには10年以上も欠けていた安定感のある先発投手のプレーをもたらしてくれることはほとんど保証されている」と絶賛している。

 シーズンを通して先発として輝ける場所を見つけた前田。契約は2023年まで続くとあって、満了を迎えた時点で改めて評価されてしかるべきではあるものの、ツインズにとって前田獲得は既に利益を生んでいることは間違いない。

(Full-Count編集部)

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