ダルビッシュへパドレス監督が寄せるリーダーの期待「彼ならではの研鑽と共に」

キャンプインしたパドレス・ダルビッシュ有【写真:Matt Thomas / San Diego Padres】
キャンプインしたパドレス・ダルビッシュ有【写真:Matt Thomas / San Diego Padres】

メジャー4球団目のキャンプイン、ティングラー監督「若手投手に伝え示すことができる」

 パドレスのジェイス・ティングラー監督が、新加入のダルビッシュ有投手に投手陣への心技での牽引役に大きな期待を寄せた。バッテリー組のキャンプインとなった17日(日本時間18日)の練習前に、オンラインで日米メディアの取材に応じその思いを語った。

「日本での圧倒的な投球と(国際大会も含めた)経験を積んでいる。米国では肘の手術も乗り越えた。打者の攻め方を心得え、試合で質の高い投球を見せるが、その技術をここまで積んできた彼ならではの研鑽とともに若手投手に伝え示すことができると私は思っている」

 さらに、196センチの長身右腕のトレーニング法の一端にも触れ、体のバランスを意識するために行う左手でのキャッチボールを引き合いに出し「ビッグマンはしなやか」と登板間の準備にも関心を示した。

 コロナ禍による60試合制の短縮シーズンで行われた昨季、ダルビッシュは快調に飛ばし12試合の登板で8勝3敗の成績を残し、日本人投手として初の最多賞を手にした。サイ・ヤング賞との同時受賞はならなかったが、好敵手トレバー・バウアー(現ドジャース)と競り合い2位となったダルビッシュを「いろいろな角度で動かしボールを操ることではベストだ」とティングラー監督は言う。

 昨季は37勝23敗でナ・リーグ2位に入り、14年ぶりのプレーオフ出場を果たしたパドレスは、ワイルドカードでカージナルスを撃破したが、宿敵ドジャースに地区シリーズで敗退。

 1969年の球団創設以来初となる、悲願の世界一制覇へ再挑戦する指揮官にとって、ダルビッシュの存在は大きい。

【写真】ダルビッシュがキャンプ地入りする実際の様子

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