低迷オリオールズ、PS進出の可能性は「0」と米サイト予想 「戦う気は全くないようだ」

低迷が続いてるオリオールズは下馬評を覆すことができるか【写真:Getty Images】
低迷が続いてるオリオールズは下馬評を覆すことができるか【写真:Getty Images】

一昨年11勝のジョン・ミーンズ「そういう雑音を聞かないようにしている」

 ワールドシリーズ3度制覇の歴史を誇るオリオールズだが、近年は低迷が続いている。2019年まで3年連続ア・リーグ東地区地区最下位の5位に甘んじ、60試合制の昨年も借金10で4位だった。今季も浮上の兆しは見込めないようで、野球専門の米データサイト「ファングラフス」はポストシーズン進出の可能性を「0.0%」と占っている。米各メディアが伝えている。

「NBCスポーツ・ワシントン」は「各球団がポストシーズン出場を目標にスプリングトレーニングをスタートさせた。しかし、オリオールズは違うようだ。最近の成績を見ると、(ポストシーズン出場の)可能性が低いことは驚きではないが、それでも0.0%というのは少しショッキングだ」と伝えている。

 2019年ドラフトで1巡目(全体1位)指名されたアドリー・ラッチマン捕手ら若手選手がシーズン中にメジャーに昇格して活躍する可能性を指摘し、「それでも可能性はないのか。ロッキーズは自ら球団を破壊したのにチャンスが与えられている」としている。ノーラン・アレナド内野手を1対5の交換トレードでカージナルスに放出したロッキーズは「0.1」%となっている。

 米ヤフースポーツは、MLB公式サイトが「ファングラフス」によるポストシーズン進出の可能性をツイッターに投稿したことで、「MLBは初めて、ある球団のファンに『君たちの球団がプレーオフに進出する可能性はない』と事実上宣言した初めてのケースとなった」と報じている。

 記事はオフの最大の補強が、マイナー契約を結んだ34歳のフェリックス・ヘルナンデスだと解説。「未来にはポジティブなことは十分ある。しかし、2021年に戦う気は全くないようだ」とし、ラッチマンがメジャーに昇格して、すぐにジョー・マウアーの再来のようにプレーし始めたとしても「勝率5割を上回るのも難しいだろう」と断じている。

「NBCスポーツ」は、2019年に11勝を挙げたジョン・ミーンズ投手の話を紹介。27歳の左腕は「僕らはそういう雑音をなるべく聞かないようにしている。過去2シーズン、最下位予想だったが、(昨年は)そうはならなかった。毎年、予想されているより良いプレーをしてきた。今回の予想も上回るつもりだ。僕らは(プレーオフ進出の)チャンスがあると思っている」などと語っている。

(Full-Count編集部)

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