3人は当確、残り3枠は“激戦状態”…中日の開幕ローテを予想 OP戦でふるい落としへ

中日・福谷浩司、大野雄大、柳裕也【写真:荒川祐史】
中日・福谷浩司、大野雄大、柳裕也【写真:荒川祐史】

絶対エース大野雄、右のエース候補として期待の福谷&柳は当確か

 26日のシーズン開幕まで1か月を切り、各球団の戦力状況が明らかになりつつある。主力は調整の最終段階に入り、開幕1軍入りを目指す選手はアピールのラストスパートを迎える。チームの開幕ダッシュに向け、重要になってくるのが先発投手の開幕ローテーション。オープン戦での結果次第で状況は変わるものの、現時点での各球団の6枚を占ってみたい。今回は、昨季8年ぶりのAクラスで上昇気配の漂う中日を取り上げる。

○開幕ローテ予想(昨季成績)
大野雄大(20試合11勝6敗、防御率1.82)
福谷浩司(14試合8勝2敗、防御率2.64)
柳裕也(15試合6勝7敗、防御率3.60)
小笠原慎之介(4試合1勝3敗、防御率7.11)
山本拓実(9試合1勝3敗、防御率5.59)
松葉貴大(15試合3勝7敗、防御率4.05)

 大野雄、福谷、柳の3人は、ほぼ当確の状況。本来なら、昨季沢村賞を獲得したエース左腕を早々に開幕投手に指名してもいいところだが、疲労を考慮してスロー調整してきた。2月27日の阪神戦で今季初の実戦登板。よほど状態が悪化しない限りはローテの柱になるのは間違いない。

 昨季8勝を挙げて先発として台頭した福谷も、大野雄と同じく調整を首脳陣から一任されてきた。今季初実戦となった2月28日の楽天との練習試合では、先発して2回2失点。状況次第では開幕投手の“代役”となってくる。さらに、昨季は6勝ながら2019年は11勝を挙げた柳も、首脳陣の信頼度は高い。

 一方で、残り3枠は激戦状態。3月のオープン戦の結果次第で状況が刻一刻と変わってきそうなほど、ふるい落としは難しさを極めそう。練習試合では、山本が2月18日の巨人戦で3回を2安打無失点と好投。2015年のドラフト1位左腕・小笠原は2月20日の阪神戦で3回1失点も、持ち前の球威は戻りつつある。

 経験値でいえば、30歳の左腕・松葉が控える。今季は早々に開幕投手に立候補。先発した2月20日の阪神戦では3回を5安打3失点で、オープン戦でいかに課題を修正できるかがカギになりそう。ほかにも勝野昌慶や笠原祥太郎、清水達也、岡野祐一郎らがおり、2月17日にはジャリエル・ロドリゲスもチームに合流。アピール次第では、首脳陣にとってはうれしい悩みとなりそうだ。

(Full-Count編集部)

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