宮城出身の楽天・岸「ずっと思っています」 震災10年、悲願Vへの思い

楽天・岸孝之【写真:荒川祐史】
楽天・岸孝之【写真:荒川祐史】

ロッテ戦で5回2安打1失点、昨季は腰の違和感で開幕出遅れも今季は順調調整

 今季の楽天・岸孝之投手は、昨季と大違いだ。9日のロッテとのオープン戦(静岡)に先発し、5回2安打3奪三振3四球1失点。順調な仕上がりを見せた。開幕までにあと2度のオープン戦登板を経て、30日にこの日と同じロッテ戦(ZOZOマリン)で今季公式戦初マウンドを踏む見通しだ。【宮脇広久】

「岸はすごくいいボール投げていた。例年に比べて1番いい感じで過ごしてくれている」と頬を緩めたのは、石井一久監督。さらに「シーズン開幕までもうちょっとあるので、完成形のピッチングをしているわけではない。いろいろ試しながら変化球を使っていた。これから準備万端という感じになるのだと思います」と続けた。開幕まで約3週間分の余白を残しているところがまた心憎い。

 ストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップを一通り投げた中で、初回先頭の藤原に対しては、4球オール速球で空振り三振。2回1死走者なしで迎えた菅野には、初球と2球目はチェンジアップ、3球目からは6球連続でストレート、9球目と10球目はまたチェンジアップ。四球で歩かせた。この日はこのように同じ球種を続けるケースが目立ち、感触を蘇らせる意図がうかがえた。

 1年前とは対照的だ。昨年は3月のこの時期に、腰の違和感を訴え離脱。開幕ローテ入りも逃し、昨季トータルで登板11試合、投球回は規定投球回数(120)に遠く及ばない67回1/3に終わった。7勝0敗の数字は立派だが、先発投手はイニング数を稼げなければ「よく働いた」ことにならないことは、15年目・36歳のベテラン自身よくわかっている。今季年俸も5000万円減の2億5000万円(金額は推定)となり、巻き返しへの思いは並々ならぬものがある。

震災発生時は西武に所属「東北の皆さんがすごく喜ぶのを見ていた」

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