西武3年目、松本航に“覚醒”の兆し 辻監督ご満悦「大胆に行くべき時は行かないと」

広島とのオープン戦で先発した西武・松本航【写真:宮脇広久】
広島とのオープン戦で先発した西武・松本航【写真:宮脇広久】

昨季被本塁打はリーグワースト&与四球はワースト2位

■西武 1-0 広島(オープン戦・17日・メットライフ)

 “弱体”投手陣を支える柱となれるか。西武・松本航投手が16日の広島とのオープン戦(メットライフドーム)に先発し、6回2/3を4安打5奪三振無失点と好投した。開幕2カード目の初戦である30日の日本ハム戦(札幌ドーム)に先発する予定で、開幕投手の高橋光成に次ぐ“準エース”の格付けだ。

「テンポ良く投げることを課題にマウンドに上がりました。ストレートは強い球が投げられましたし、カーブでストライクを取れたのが良かった」と松本。1回1死一、二塁では4番に入っていた長野を初球の外角高めスライダーで三ゴロ併殺に仕留めた。

 5回には無死一、二塁で若手の左打者3人を迎えることになったが、林を144キロ速球で捕邪飛、大盛を142キロで一ゴロ、羽月を外角低めのカットボールで空振り三振と寄せ付けなかった。時おり挟む100キロ台後半~110キロ台前半のカーブで、効果的に見逃しストライクを稼いだ。

 西武投手陣はチーム防御率が3年連続リーグワースト。しかも、昨季開幕投手のザック・ニール投手はコロナ禍で来日のメドが立っていない。日体大からドラフト1位で入団し3年目を迎えた松本への期待はいやがおうにも高くなるが、昨季は6勝7敗(防御率4.37)と負け越し。被本塁打19はリーグワーストタイ、与四球56は同2位と課題が残った。

 前回登板の9日の中日戦(ナゴヤ)では5回8安打2失点。高橋周に1発を浴びたものの、無四球で切り抜けた。この日は2四球こそあったが、1発を許さずゴロアウトが多かった。

「オープン戦が始まった頃は調子が上がらず、本人もいろいろ不安があったと思うが、前回も良かったし、今日も良かった」と胸をなでおろしたのは辻発彦監督。「ストライクが先行し、カーブでストライクが取れたのが良かった」と評し、「ああいうタイプの投手はやはり逃げずに、大胆に行くべき時には行かないとね」と我が意を得たりとばかりにうなずいた。

 “山賊打線”の破壊力で2018、19年にリーグ連覇を達成した西武だが、いずれもクライマックスシリーズ(CS)でソフトバンクに苦杯をなめ、コロナ禍でCS進出が2位までに縮小された昨季は3位に沈んだ。V奪回と13年ぶりの日本一には、松本の脱皮がぜひとも必要だ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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