NPB時代は9勝1敗&防御率1.36 大谷翔平のリアル二刀流はシーズンでもあり得るか?

エンゼルス・大谷翔平【写真提供:Angels Baseball】
エンゼルス・大谷翔平【写真提供:Angels Baseball】

勝負のメジャー4年目を迎える大谷 “知将”マドン監督はどう使う?

■パドレス 4-1 エンゼルス(オープン戦・日本時間22日・ピオリア)

 エンゼルスの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、アリゾナ州ピオリアで行われたパドレスとのオープン戦で「1番・投手」で先発出場した。初回の第1打席で中前打を放ち、9試合連続安打をマーク。5回の第3打席で左中間フェンス直撃打を放ち、2試合ぶりマルチ安打を記録した。投球では4回5奪三振2四球、2安打1失点で降板。球団は3回のタティスJr.への3球目で最速101.9マイル(約164.0キロ)を記録したと発表した。メジャー4年目の開幕へ、またも順調すぎる調整ぶりを見せた。【小谷真弥】

 二刀流・大谷の完全復活へ、もう準備万端だ。大谷は「1番・投手」としてリアル二刀流の準備を終え、充実感を漂わせた。

「DH解除よりも1番打者として出ることがあまりなかった。1番としての仕事は出来たかなと思います。もし自分で点を取れるなら、よりアグレッシブにマウンドで攻められる」。

 リアル二刀流として満点の試運転だった。投球では初回に内野ゴロの間に1点を失ったが、3回1死一、二塁のタティスJr.への3球目で渡米後最速101.9マイル(約164.0キロ)をマーク。4回5奪三振2四球、2安打1失点と好投した。バットでも初回先頭で2018年サイ・ヤング賞左腕スネルから中前へ。2打数2安打と結果を出した。

「シーズンでもやる可能性がある。ぶっつけ本番でやるよりは、ある程度、流れも分かっている方がいい。『開幕する前にやった方がいいよね』という感じで話していました」。NPB時代の2016年7月3日ソフトバンク戦以来1722日ぶりの「1番・投手」。投打同時出場の“最難関”も難なくこなしてみせた。

 ちょっと死角が見当たらない。大谷は「狙いにいった時に三振を取れたところは良かった。悪かったのは投げ損じと無駄な四球」と制球面を課題に挙げたが、これは乾燥するアリゾナの気候も大きな影響があるはず。3回1死の打席では左腕スネルに追い込まれてから四球を選び、大谷は「2打席目が良かったですね。そこが一番良かったところ」と安打以上に喜んだ。昨季まで苦しめられた対左投手には3打数3安打1四球。対左投手にはいまだ打率10割を維持する。

 NPB時代、投打同時では計14試合出場。投手では9勝1敗、防御率1.36。計86回1/3で110奪三振、33四死球と抜群の成績を残し、打者としても打率.289(38打数11安打)、1本塁打、5打点を記録した。大谷は「2、3年間活躍できなかった。期待されていただけに不甲斐ない気持ちはもちろんあった。頑張りたいなと思います」と公式戦でのリアル二刀流へ意欲を燃やしたが、いつもの投手だけ、打者だけとは疲労も変わってくるだろう。リアル二刀流はNPB時代の2016年5月29日・楽天戦から7月3日ソフトバンク戦まで6週連続で起用された後はしばらく封印。右手マメをつぶしたこともあって、9月21日ソフトバンク戦まで投打同時出場はなかった。

 試合後、マドン監督は「本当に傑出していた。彼は完璧なゲームをしていた。打席でもマウンドでも非常に良かった」と、この日の活躍のみを称えた。あとは球界屈指のアイデアマンとして知られる指揮官がどう起用するか。交流戦で指名打者制のないナ・リーグ本拠地試合はもちろん、勝負どころならア・リーグでDH解除も……。そんな可能性も見えてくるオープン戦でのリアル二刀流となった。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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