「胸がキュンキュンなんよ」 離島の夢乗せ戦った大崎と“おかあちゃん”の聖地

三塁側アルプススタンドから大崎ナインに声援を送った谷川さん

「島の宝だからねぇ~!!」

 選抜高校野球3日目第2試合。初出場となった大崎(長崎)のアルプススタンドには“我が子”を見守る“おかあちゃん”の姿があった。

 谷川敦子さん(63)は大崎高校の卒業生。現在も高校のすぐそばに住んでいる。「挨拶もいいんよ、この子たち~!」毎日のように顔を合わせる大崎ナインは自慢の“我が子”だ。

 仕事の合間を縫ってはグラウンドで練習を見学し、初めて制した九州大会もほとんどを球場で応援した。

「私らの時は1学年で250人ぐらいおったけど今は全校生徒で110人くらいだからねぇ。でもね、野球部は当時は人数はおったけど甲子園なんてとんでもない! すごいよ! この子たちは!」

 100円ショップで購入した紙筒にブルーのテープを巻いたオリジナルスティックを手に大舞台に立つ“我が子”にエールを送る。攻撃が終わるとスティックをスマートフォンに持ち替えて撮影。「(乙内)翔太の笑顔はかわいいんよ! あ~忙しい!!」。島のおかあちゃんは大忙しだ。

「もうね、私はこの子たちに胸がキュンキュンなんよ!」

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