鷹・柳田悠岐を4番起用しないワケ… 工藤監督が示唆「ある程度固定することに」

ソフトバンク・小久保裕紀ヘッドコーチ(左)と会話する工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・小久保裕紀ヘッドコーチ(左)と会話する工藤公康監督【写真:藤浦一都】

2軍戦登板のモイネロは焦らせず「ひとつずつ確認をしながら」

 ソフトバンクは24日、PayPayドームで全体練習を行った。ペナントレース開幕が26日に迫る中、練習後に工藤公康監督が報道陣に対応。今シーズンの打順については改めて打線の軸に柳田悠岐を指名し、3番での起用を示唆した。

「うちのチーム(の軸)はやっぱり柳田君。彼の前後を打つ打者も大事になるが、4番というよりは3番として。3番の出塁率が高いとか、ヒットの確率が高ければ、その前にランナーがいれば得点に繋がる確率も高くなる。4番だと初回が3者凡退で終わると次の回の先頭打者ですからね」

 加えて「うちは7番打者にチャンスが多い。そういうところに、どの打者を置くのかも大事になる」とも。上位と下位にキーポイントがあると考え「柳田君の前後も大事で、7番にもいい打者を置いて、1、2番の繋がりもって考えると本当に隙のない打線になるんですけど……。調子の悪い時期もあると思うので、いかに繋げるかが大事だと思います」と話した。

 昨季は100通り以上の打順で戦ってきたが、今年は「固定するのかしないのかはわからない」。その上で「柳田君に関してはある程度固定することになると思いますが、あとは打者ごとの調子や得点圏打率とかを見ながら、ヘッドとも話をして微調整をすることになると思います」と、小久保裕紀ヘッドコーチとの話し合いを重視する姿勢だ。

 柳田については両アキレス腱の不調もある。自身は「もう大丈夫」と語っているが、長いシーズンを考えたオプションも頭にはあるという。

「ヘッドも考えていますが、柳田君の脚(の状態)を考えると多少疲労が溜まった時にDHで使うことも考えないといけない。僕自身も1年間ケガなくやってもらうために、そういうところもちょこちょこ入れていかないといけないのかな、と。グラシアルも若そうに見えて、デスパイネよりも年上ですからね。そこも考えてあげないといけない。疲労の度合いとかトレーナーの報告を聞きながら流動的になると思います。グラシアルがDHでデスパイネがレフトという場合もあると思います」

 この日は筑後の2軍戦で調整が遅れていたモイネロが初登板。3番手として1回を2奪三振の無失点に抑えた。工藤監督は「まだ(映像は)見ていない」と前置きしながらもモイネロの起用について「実際に試合に投げないで上(1軍)でというのは、彼自身の中で不安が残る。彼が『これでいける』というところまではいかないとね」と決して慌てさせない意向を示した。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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