野村克也、山田久志、イチロー… パ70年で3人だけ、柳田悠岐が狙う“大記録”とは

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

2020年の柳田は主要な打撃成績全てでハイレベルな数字

 幕を開けた2021年シーズン。昨季のパ・リーグを振り返ると、最優秀選手賞(MVP)に輝いたのはソフトバンクの柳田悠岐外野手だった。全120試合中119試合に出場し、安打数はリーグ最多、打率はリーグ2位、本塁打と打点、出塁率はいずれもリーグ3位と主要な打撃成績全てでハイレベルな数字を記録。チームのリーグ優勝、日本シリーズ4連覇の原動力となった。

 今季も同様の活躍が期待される柳田だが、2月に始まった春季キャンプでは、両アキレス腱のコンディション不良もあり、リハビリ組からのスタートに。しかし、フリー打撃やオープン戦では持ち前のフルスイングを見せ、26日のロッテとのシーズン開幕戦(PayPayドーム)ではいきなり今季1号を放ってみせた。

 抜群の打撃技術と勝負強さを備えた柳田にとって、2021年以降に自身3度目となるMVPを受賞する可能性は決して低くないだろう。過去、NPBで通算3度以上MVPを受賞した選手は8人のみ。2リーグ制が導入された1950年以降のパ・リーグでの受賞に限定すると、野村克也氏、山田久志氏、イチロー氏の3人のみとかなり希少な記録だ。

 今回は、パ・リーグ史上4人目となる「3度目以上のMVP」獲得も視野に入る柳田の打撃について、セイバーメトリクスの観点から用いられる指標を使って分析。過去の達成者3人の経歴についても振り返り、柳田が挑もうとしている記録の偉大さとその価値について探っていきたい。

ソフトバンク・柳田悠岐の年度別成績【画像:(C)PLM】
ソフトバンク・柳田悠岐の年度別成績【画像:(C)PLM】

 まずは、柳田の年度別成績。プロ3年目の2013年に初めて出場試合数を3桁に乗せると、翌2014年には規定打席に到達して打率.300を突破。そして、2015年には首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得しただけでなく、松井稼頭央氏以来13年ぶりとなるトリプルスリーの快挙も達成。同年にはリーグMVPの栄誉にも輝き、一躍パ・リーグを代表する好打者としての地位を確立した。

 同年から昨季まで2度の首位打者に輝き、最高出塁率、ベストナインとゴールデングラブ賞はそれぞれ4度ずつ獲得し、走攻守の三拍子でハイレベルな選手として活躍。これまで規定打席に到達した6シーズンでは全て打率.300以上を記録しており、打撃の安定感は群を抜いている。2020年には自身初の最多安打のタイトルを獲得し、5年ぶり2度目となるリーグMVPも受賞している。

その打撃の完成度の高さは、各種指標にも示されている

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