大谷翔平、118年ぶり「2番・投手」のリアル二刀流 指揮官熱弁「彼の素晴らしさを…」
「2番・投手」での出場はメジャー118年ぶり史上3人目
エンゼルスの大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、開幕4戦目の本拠地・ホワイトソックス戦で「2番・投手」で出場する。スタメンが発表され、大谷の今季初登板は渡米後初の投打同時出場となる。投手では今季初先発初勝利、打者では2試合ぶりの2号本塁打が飛び出すか注目される。
メジャー公式戦でDH解除によるリアル二刀流は2016年6月30日のジャイアンツ・バムガーナー(現ダイヤモンドバックス)以来1739日ぶりだ。球団によると、「2番・投手」は1902年9月1日のワッティー・リー(セネタース)、1903年9月7日のジャック・ダンリービー(カージナルス)以来118年ぶり史上3人目。投手、野手として3シーズンプレーしたのはボビー・レイス(1935年ドジャース、36、38年ボストン・ビーズ)以来83年ぶりだという。
マドン監督は「投打同時出場ができるか否かを決めたのはショウヘイ自身だ。私たちがチャンスを与えることは重要なことだ。どちらかだけでも素晴らしいキャリアを送っているが、両方ができればより壮観でスペシャルなキャリアになるだろう。彼の素晴らしさを取り去りたくはない」と熱弁。これまで大谷とは積極的にコミュニケーションを図ってきた。「会話の中で、投打同時出場がショウヘイの助けになると確信している。これからも登板するときに打者としても出場するか否かは彼次第だ」と期待した。
仮に大谷が早期降板となれば、DH制を解除したチームにとっては大きな痛手となる可能性がある。それでも、チームは数週間前からリリーフ陣が打撃練習してきたという。マドン監督は「5、6イニング投げてくれれば、リリーバーが打席に立つところで代打を出していけばいい。もし早い段階でうまくいかなくなってしまった時はそうもいかない。スタッシーやフレッチャーが塁にいる時はバントをさせたり。(DH制のない)ナ・リーグのメンタリティだ。9番ではなく2番という違いはあるが。また(ナ・リーグと違って投手が)打者練習、走塁練習をあまりしてきていないという違いもある。しかし、それ以外はナ・リーグの試合と同じ考え方だ」と説明した。
(Full-Count編集部)