ゴミ箱がグラウンドに投げ込まれる珍事 サイン盗みアストロズにLAファンの怒り炸裂

サイン盗み問題発覚後初のエンゼルス・アストロズ戦でファンが怒りを示した
■エンゼルス 7ー6 アストロズ(日本時間6日・アナハイム)
アストロズのサイン盗み問題は、まだ尾を引いているようだ。米カリフォルニア州アナハイムで行われたエンゼルス戦は、試合中にゴミ箱がグラウンドに投げ込まれる異様な雰囲気の中で行われた。
アストロズは2017年シーズン中にセンターに設置したカメラで捕手のサインを捉え、それをダグアウト近くのモニターに映し、ゴミ箱を叩いて打者に知らせていた。この日は問題発覚から初めて有観客で行われたエンゼルス戦。ホセ・アルトゥーベ、カルロス・コレア両内野手らサイン盗みがあった2017年から所属する選手たちは、打席で激しいブーイングを浴びせられた。アルトゥーベの打ったファウルボールがスタンドに入ると、グラウンドへ投げ返すファンもいた。
同じロサンゼルスを本拠とするドジャースが2017年ワールドシリーズでアストロズに敗れてV逸。昨季はコロナ禍による無観客試合で実現しなかったものの、当初の開幕前にはドジャースファンがエンゼルス・アストロズ戦に集結するとの米報道もあった。サイン盗み問題発覚から1年以上がたってもロサンゼルスの野球ファンの怒りは収まらないようだ。
アストロズのベイカー監督は「スタンドにいた中で、人生で悪いことをしたことがない人はどれぐらいいるのか。テストでズルしたことがない人はどれぐらいいるのか。私たちはすでに報いを受けた。憎しみをぶちまける前に自分自身のことを考えなければならない」と苦言を呈した。
一方、エンゼルスのマドン監督は「ブーイングがアストロズに影響を与えたとは思わない。火をつけたかもしれないが。2つのゴミ箱が出てきたのはユニークなことだった。(スタンドから飛んでくるものといえば)以前はビーチボールだったが、今はゴミ箱だ」とジョークを飛ばしていた。