「あれは酷い」「やっちゃいかん」走者が打球をキャッチ…激昂の敵将は“理不尽退場”

走者が打球を捕球し、説明を求めた敵将が退場に(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
走者が打球を捕球し、説明を求めた敵将が退場に(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

審判がコールする前に、三塁走者がファウルの打球をキャッチした

 目の前に飛んできたファウルボールを、三塁走者が審判がコールする前に直接キャッチ。それだけでも珍事なのに、この行為の説明を球審に求めた監督が退場処分を受ける事態が米大学野球で起きて話題になっている。NPBなど日本のプロ野球ではまずお目にかかれない珍プレー動画が公開されると、ファンからは監督に同情する声などが寄せられている。

 珍事が起きたのは16日(日本時間17日)に行われたバンダービルト大対テネシー大の一戦。7回2死二、三塁でバンダービルト大のゴンザレスが三塁線左に高いバウンドのゴロを放った。目の前に飛んできたこの打球を、三塁走者のアイザイア・トーマスはなぜかキャッチしてしまう。ボールは確かにファウルゾーンを飛んでいるが、フェアかファウルか審判はまだコールをしていなかった。

 この回を終えた後、テネシー大のトニー・ウィテロ監督が球審に説明を求めたところ、退場を宣告された。地元紙「ノックスビルニュース・センチネル」によると、ウィテロ監督は「ちょっと話をすることがあったが、どういうわけか急に私的な話になった。変なバウンドをしない限り、あの打球は間違いなくフェアにならなかっただろう。(走者がファウルをコールされる前にボールを取る行為を)私は見たことがなかった。ルールはどうなっているのか、どのように対処されるべきなのか我々は説明を受けていなかった。そのために私はあの場に出ていった。退場の発端となった言葉ははっきりとわかっていない」と困惑を隠せない様子だ。

 この様子をテネシー大専門メディア「ロッキートップ・インサイダー」の記者トレイ・ウォレス氏が自身のツイッターに投稿するとファンは反応。私が彼(ウィテロ監督)の立場でも退場になっていた。あれは酷い」「彼は正しい。走者はあのボールを故意に捕球することはできない」「彼が頭に来るのは、ごもっともだ。あれ(トーマスの行為)はやっちゃいかん」とウィテロ監督に同情的だ。

【動画】走者が謎の打球キャッチ… 相手監督が猛抗議し退場となった瞬間

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