大谷翔平は「シャーザーやストラスバーグのレベル」 コンビを組んだベテラン捕手が絶賛

レンジャーズでバッテリーを組んだ大谷翔平(右)とカート・スズキ【写真:AP】
レンジャーズでバッテリーを組んだ大谷翔平(右)とカート・スズキ【写真:AP】

バッテリーを組んだカート・スズキは昨季までナショナルズに所属

■エンゼルス 6ー2 レンジャーズ(日本時間21日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は20日(日本時間21日)、本拠地でのレンジャーズ戦に先発。4回1安打無失点で今季初勝利はならなかった。右手中指マメの影響で投打同時出場した4日(同5日)以来16日ぶりのマウンドは、7四死球を与えながらも毎回の7奪三振。今季加入し、バッテリーを組んだカート・スズキ捕手は昨季まで在籍したナショナルズのマックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグ両投手らと「同じくらいのレベルのボールを投げる」などと称賛した。

 四死球でピンチを招きながらも宝刀スプリットを勝負所で繰り出して無失点投球。37歳のベテラン捕手は「球自体は良かったと思う。彼は2週間くらい登板してなかったよね? マメの問題から回復している所だった。制球力は彼が望んだ通りにはならなかったけど、特別な球を投げる投手。ここぞという場面でしっかり投げていた。それが彼の投球の全体的なテーマだから、僕たちにとっては非常に重要なことなんだ」とこの日の大谷を振り返った。

 さらに「僕たちは機能しているボールで勝負していっただけさ。次のイニングが始まる間に、『この球が良い感触だからもっとこの球を使っていこう』という話をするんだ。今日の彼は間違いなくオフスピードピッチの感触の方が良かった」と続けた。

 この日のフォーシームの最速は97.7マイル(約157.2キロ)。「オオタニは球速が出ていないときでも良い投手か」との質問にこう答えている。「100%そうさ。彼は投球術を心得ている。熟知しているのさ。確かに彼は100マイル(約161キロ)を投げるけど、マウンド上でどういう球を投げたいのか理解している。どんな時でもどんな球だって投げられる。それが彼が本当に特別な理由なんだ。彼はただ単に球が速いだけの投手ではなく、どういう投球をしたいのか考えを持っている。95マイル(約152.9キロ)を制球してオフスピードピッチを駆使すれば、何の問題もないさ」。

 今季がメジャー15年目。経験豊富なスズキの目に“投手・大谷”はどう映っているのだろうか。「正直僕が受けてきた中でも屈指のレベルだね。シャーザーやストラスバーグとか、そういった投手たちと同じくらいのレベルの球を彼は投げる。彼は特別な才能を持っている。活躍してくれることを僕は楽しみにしている」と述べた。過去3度サイ・ヤング賞を受賞したシャーザーや2019年最多勝のストラスバーグらと同等のレベルにあると評している。

 今後、どのような投手に進化を遂げていくだろうか。「可能性は無限にあると思う。制球面の感触が良くなれば、マウンドに上がるたびに特別なことが起きるチャンスがある。ノーヒットノーランだったり、完全試合だったり、完封だったりね。彼はそういうタイプの選手。彼は登板してから次の登板までの間も一生懸命プレーするし、どんどん良くなっていくと僕は期待しているんだ」。

 多くの名投手のボールを受けてきたスズキも称賛する大谷の才能。今後の投球が益々楽しみだ。

(Full-Count編集部)

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