「エースの自覚を」 選抜のリベンジに不可欠な常総学院エース・秋本の“成長”

先発した常総学院・秋本璃空【写真:川村虎大】
先発した常総学院・秋本璃空【写真:川村虎大】

「発奮させるため」認めるからこそ試練を与える

 高校野球の春季茨城県大会2回戦が25日に行われ、ノーブルホームスタジアム水戸では選抜ベスト16の常総学院が境に10-0で6回コールド勝利。投げては先発・秋本璃空投手(3年)が5回2安打無失点の好投を見せた。今大会は背番号10を背負う右腕が、夏へ向けてアピールした。

 今春の選抜で中京大中京に15点を奪われ8強入りを逃してから、チームは苦戦を強いられていた。練習試合でも負け続き。「僕は3月27日(中京大中京戦)を絶対忘れないのに。選手はどこか甲子園で満足していた。だから総入れ替えです」。島田直也監督は、敢えて厳しくチームを作り直した。選抜でベンチ入りしていたメンバーのうち5人を入れ替え、さらには背番号も変更。選抜では1番を背負ったエース・秋本は今大会、10番だった。

 秋本は、悔しさを胸にマウンドに立った。5回を投げ7奪三振。ストレートを中心に境打線をねじ伏せた。「2桁番号は悔しい思いもあったが、選抜から調子出ていなかったので仕方ないかなと。試合では背番号関係なく投げれました」と、手応えを口にした。4、5回は走者を出したが、得点は許さなかった。

 島田監督は背番号10について「奮起させるためです。もっとエースの自覚を持ってくれないと。今日も正直まだまだ。1球の大切さをもっと持ってほしい」。エースとして認めているからこそ、言葉も厳しくなる。中京大中京戦では4回8失点。甲子園で勝つためには、もうひと段階、上に行くことが必要だ。

 この春は、大川慈英投手(3年)がエースナンバーを背負った。「秋本が悔しさの中でやってくれたら、成長する」。島田監督も2人が切磋琢磨し、互いに成長することを願った。まずは甲子園にもう一度。2枚看板を背負って、春の雪辱を果たす。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

PREV

前の記事

NEXT

次の記事

RECOMMEND

RELATED

CATEGORY