「酷い判定だ」 単なる投ゴロが“走塁妨害”になった不可解プレーが「信じられない」
米メディアも疑問視「これが本当に投手の妨害行為?」
■マーリンズ 6ー2 ブルワーズ(日本時間29日・ミルウォーキー)
28日(日本時間29日)のマーリンズ-ブルワーズ戦で起きた不可解な判定が、非難の的となっている。一塁側に転がったボテボテのゴロを投手が捕球してトスした平凡なプレーが「走塁妨害」と判定されたワンシーンに対し「酷い判定だ」「これが本当に投手の妨害行為?」などと声が上がっている。
問題の場面が起きたのは、2回1死一、三塁。マーリンズのイーサン・ディアスが引っ掛けた打球は、一塁方向へ勢いなく転がった。マウンドにいたブルワーズのザック・ゴドリーはダッシュして捕球し、一塁へトス。悠々アウトかと思われたが、一塁塁審はゴドリーの走塁妨害を宣告した。
MLB公式サイトでブルワーズ番を務めるアダム・マカルビー記者は、自身のツイッターでクレイグ・カウンセル監督のコメントを紹介。「酷い判定だ。マーティ(フォスター・一塁塁審)がどういう思惑で、何を目にしたのか全く理解できない」と判定を非難した。
一方で、マーリンズのドン・マッティングリー監督は「(走塁妨害は)明らかに思えた」と言い、打者のディアスも「彼(ゴドリー)は僕の走路にいた。あのまま(のスピードで)走っていたら、ぶつかっていたと思う。審判は良い判定をしたと思うよ」と支持。さらに一塁塁審のフォスターも「審判団として我々は詳しく調べた。ボールを持っていない投手が走者の走路に立ち塞がっていた」と説明したという。
ただ、周囲の反応は批判的。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」はツイッターで「これが本当に投手の妨害行為?」と疑問視。ブルワーズOBでメジャー通算34勝のドン・オーガスト氏も「これは正直困ったよ、信じられない。どこで妨害があるっていうんだ? どこにも見当たらないぞ」と首を傾げていた。