守護神・三嶋の2夜連続被弾よりも心配… 最下位DeNAが抱えている“負荷”とは?

DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】
DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】

エース今永は1軍復帰へ…先発陣の奮起不可欠

■DeNA 5ー5 巨人(12日・横浜)

 DeNAは12日、本拠地・横浜スタジアムでの巨人戦に5-5で引き分けた。守護神の三嶋一輝投手が、2夜連続で衝撃的な被弾。巨人とは今季8度の対戦でいまだ1度も勝てず、0勝5敗3分となった。首位の阪神に14ゲーム差、5位・広島にも4.5ゲーム差をつけられた現状に、今後の上がり目はあるのだろうか。

 コロナ禍で来日が遅れたタイラー・オースティン外野手、ネフタリ・ソト内野手の打棒の上昇とともに、対広島、ヤクルト、中日と3カード連続で勝ち越し、上昇気流に乗ったかに見えた。しかし上位の壁は厚く、今月7日から行われた首位・阪神との3連戦は1勝2敗の負け越し。2位の巨人にも、11日は2-2の同点で迎えた9回に三嶋が伏兵の若林、吉川に連続ソロを許して敗れた。12日は5-3でリードした9回、再び三嶋が2死から岡本に同点2ランを被弾。このカードの勝ち越しの可能性が消えた。

「なんとかしてもらわないと」。三浦大輔監督は、三嶋の配置転換を否定。「話はしています。内容は言えないですけど」と傷心のクローザーに自らアドバイスしていることも示唆した。

 実際、三嶋は今季の開幕となった3月26日の巨人戦でも、7-7の9回に亀井にサヨナラソロを被弾。巨人戦は5試合で計4回5失点(自責点5)、防御率11.25と散々だが、他の4球団に対しては安定感抜群。4月22日の中日戦でタイムリーエラーによる1失点こそあるが、計12試合12回を投げて自責点0。こうして見ると、確かに現時点での配置転換は時期尚早と言える。

 むしろ、不振のチームにあって、セーブ機会以外でも登板を重ねている負担の方が気になる。今カードを迎える前には、5月5日の中日戦でセーブの付かない4点リードの9回に万全を期して登板。9日の阪神戦では、1点ビハインドの9回にあえて登板して希望をつないだが、結局試合には敗れた。

 三嶋だけではない。DeNAはリリーフ投手陣が比較的好調だが、その分登板過多の傾向が見える。昨季不振で守護神の座を三嶋に明け渡した山崎康晃投手は、防御率1.33と復調しているが、21試合登板は12球団最多。中継ぎの石田健大投手はリーグ3位タイの19試合、砂田毅樹投手は4位タイの18試合、三嶋も9位タイの17試合に登板している。コロナ禍で来日が遅れたエドウィン・エスコバー投手も、4月21日の中日戦での今季初登板以降、チーム19試合中12試合でマウンドに上がっている。3年連続で50試合以上に登板(2019年にはリーグ最多の74試合)している助っ人は、今季もそのタフネスを当てにされている。

 リリーフ陣の負担を軽減する方法は、先発投手陣の奮起に尽きる。昨年10月に左肩のクリーニング手術を受けたエース・今永昇太投手は5月12日のイースタン・リーグのロッテ戦に先発し、8回107球2失点と好投。1軍復帰にメドがついたのは朗報だが、それだけでは足りない。2軍調整中の上茶谷大河投手、ドラフト1位ルーキーの入江大生投手らの復帰が期待されるところだ。生命線のリリーフ陣まで崩壊したら、逆襲のシナリオは描けなくなる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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