「体を目がけて投げる」大谷翔平、曲がり幅49センチのスライダーは被打率0割の魔球

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

スライダーの曲がり幅49.3センチはメジャー全体4位「体を目がけて投げる球」

 エンゼルス・大谷翔平のスライダーが凄まじいことになっている。今季は5試合登板して未だに被打率0割。まさに“魔球”となっている。投手・大谷を支える変化球をデータで紐解いた。

 11日(日本時間12日)の敵地・アストロズ戦の3回1死。大谷が衝撃的な一投を見せた。右打席のアルトゥーベに向かっていくように投じられたスライダーは急激な変化を見せて内角ストライクゾーンへ。MVP男も避けるようにして見逃すしかなかった。「スライダーはいい曲がりをしていましたし、体を目がけて投げる球も全部いいところに曲がっていた。良かったのかなと思います」。試合後、満足げに振り返った。

 大谷のスライダーは大きな曲がり幅が特徴。なんと言っても今年はブーメランぶりが凄い。曲がり幅はメジャー全体4位の19.4インチ(約49.3センチ)。メジャー1年目の2018年に記録した15.1インチ(約38.4センチ)を超え、ホームベース(17インチ、43.2センチ)をも超える曲がり幅を見せている。球速は81マイル(約130.3キロ)。“右打者の体を目がけて投げる”という感覚も妙に納得できてしまう変化量だ。2018年はスライダー被打率.140だったが、今季はここまで被打率.000。大きな進化を遂げている。

 このスライダーに加え、大谷には160キロを超える剛速球、そして米メディアから「悪魔」と評されたスプリットもある。今季の40奪三振のうち28個はスプリット。2018年のスプリット被打率.036から、今季は被打率.028。こちらも成績を上げている。自身の投球術については、5日(同6日)のレイズ戦後にこう語っている。

「要所要所で98とか99、100マイルを見せることによってスプリットも生きてきますし、スプリットを意識した時に99、100マイルを投げることで逆もまた然りなのかなと思う。そこにスライダーとかカーブを交ぜることによって分からなくなると思う。バッターの時もそうですし、自分がやられて嫌なことをやるだけかなと思っています」

 自分がやられて嫌なことをやるだけ。二刀流の大谷にしか言えない言葉だ。次回登板は17日(同18日)からの本拠地・インディアンス3連戦中が見込まれる。キレ味の増した勝負球を武器に2勝目を挙げて欲しいところだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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