“外れ1位”で5球団競合から5年… ロッテ佐々木千隼に見える成長と変化

中継ぎとして開幕1軍入りを果たした今季はプロ初セーブもマーク

 2軍での調整を経て9月に再昇格して以降は、4試合で防御率1.04と抜群の投球を披露し、翌年以降の活躍に期待を持たせた。しかし、プロ2年目の2018年は故障の影響により、一度も1軍で登板することはできず。故障の癒えた2019年は7月以降に6試合に先発登板し、防御率2.70と好投。リリーフとして登板した1試合でも2イニングを無失点に抑え、故障からの復調を印象付けた。

 だが、2020年は再び故障に苦しみ、1軍では防御率8点台と打ち込まれた。2軍でも8試合で防御率4.15と安定感を欠いた。巻き返しを期した2021年は中継ぎとして開幕1軍入りを果たし、4月1日に3回1失点、4月8日に3回無失点と、ロングリリーフとして安定した投球を披露。その後は1イニングを任される役割にシフトし、4月25日にプロ初セーブを挙げた。

 ここからは、各種の指標をもとに、今シーズンの佐々木千のピッチングはどこが変化しているのかを見ていきたい。

ロッテ・佐々木千隼の年度各種指標【画像:パーソル パ・リーグTV】
ロッテ・佐々木千隼の年度各種指標【画像:パーソル パ・リーグTV】

 通算奪三振率は6.33と高い数字ではなく、プロ入り後は打たせて取るタイプのピッチングを主体としている。今季の奪三振率はキャリアで最も低い数字となっており、投球内容の変化こそあれど、ピッチングスタイル自体は大きく変化していないことがうかがえる。

与四球率と被本塁打率で大きな変化が

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY