「髪を切るか、退場か」審判に迫られ試合中に断髪 黒人高校生が差別的扱い受ける

チームメートに髪を切ってもらって出場「恥ずかしい思いをした」

 女子ソフトボールの試合で、高校生の黒人選手が審判から差別的な扱いを受けたと、米ノースカロライナ州の地元紙「ニュース&オブザーバー」が伝えている。髪にヘアビーズをつけていたことを指摘され、髪を切るか退場するか二者択一を迫られた結果、選手はその場で髪を切って出場を続行したという。

 同紙によると、同州ダーラムにあるヒルスライド高に所属するニコール・パイルズ選手は4月19日(日本時間20日)、ジョーダン高との試合で、2回表が終わった際に2人の審判から指摘を受けた。全米州立高校協会が定めたルールによると、ヘアピンやヘアクリップの使用は許可するものの、バンダナやヘアビーズの使用は認められないといい、審判はあくまで規則に従ったと主張。パイルズに指摘した球審は黒人で、塁審は白人だったという。

 チームメートに髪を切ってもらって出場を続けたパイルズは「屈辱的でした。恥ずかしさを感じました。何の理由もなしに私はからかわれた」と主張。審判に迫られて動揺したといい「以前試合に出ていた時に、その塁審は私のことを何度か見ていました。ルールがそんなに大事なら、なぜ初めて話しかけてきたときに適用しなかったのでしょうか?」と疑問を投げかけた。

 ダーラムの高校を管轄する「ダーラム・パブリック・スクールズ(DPS)」は、ルールで明記されていることは認めつつも「我々はこのルールが文化的面で偏見を抱いていると思っている」と非難。パイルズを支持した上で、規則が改正されるべきとの意見を述べた。

 地元のNPO法人「The Southern Coalition for Social Justice」も、「これは髪に関する差別的な出来事」とのコメントを発表。ダーラム市当局に対し、学校での反黒人の偏見を根絶するための政策を可決するよう求めたという。髪を切ったパイルズは「恥ずかしい思いをしました。私だけでなく家族も傷つきました」と無念さを露わにしていた。

(Full-Count編集部)

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