古田敦也氏が届けたい野球の見方 「真に受けてはいけない」プロの言葉とは?

元ヤクルトで野球解説者の古田敦也さん【写真提供:テレビ朝日】
元ヤクルトで野球解説者の古田敦也さん【写真提供:テレビ朝日】

公式YouTube「フルタの方程式」、開設約2週間で登録者5万人、まもなく10万人突破へ

 元ヤクルトで野球解説者の古田敦也さんが開設したYouTubeチャンネル「フルタの方程式」。5月1日の開設から3週間余りで登録者は10万人に達そうとしている。現役時代、4度の日本一に輝き、9度のベストナインに首位打者も獲得。選手兼任監督も務めた古田氏の考えが聞けるだけでなく、球界のレジェンドたちの秘話や絶妙なトークも満載で、ファンをうならせている。このコンテンツで古田氏がファンに伝えたい野球の見方と刺激とは……。【楢崎豊】

 もしも、古田氏がエンゼルス・大谷翔平とバッテリーを組んだら? 古田敦也VS谷繁元信といった監督経験のある屈指の捕手によるリード論、達川光男、長嶋一茂の爆笑秘話に、前田智徳、和田一浩、五十嵐亮太らによる技術解説……豪華な出演陣とスタジオに「これがYouTube?」と出演者までもが驚いてしまうのも納得ができる。

 クオリティーの高いコンテンツは野球ファンに浸透。視聴者の声にも丁寧に応える双方向な姿勢も人気のポイントだ。球界OBでも多くYouTubeに参戦している中、古田氏に発信する上で大事にしたいことを伺った。

「これは絶対に正しいんだ! という発信はしたくないです。これからを生きていく人たちは情報過多の中で取捨選択をしていく必要があります。何が正しい、何が間違っているのではなく、“ベターはこっち”という選択ができるものを届けたいです」

 野球の技術や情報がインターネット上で簡単に手に取ることができる時代。表面上だけ見て、真似をする野球育成世代も多く見受けられる。プロ野球選手のインタビューでは「真に受けてはいけない。絶対にそんなことはない」というものが存在するという。

「みんな上手くなりたいと思っているから真似をしたがるのはわかります。でも、プロは簡単そうに見えても技術に裏付けされた練習をしているし、体を鍛えている。表面ばかり見ていると『アイツあんまり練習していないのによく打つ』という選手の真似をしてしまうことだってある。打ったバッターがインタビューで『来た球を打っただけです』と軽く言っていたりしますが、あれは真に受けてはいけないんです。絶対そんなことはないですから」

 試合後のインタビューで、活躍したマウンドや打席での気持ちを問われた選手が簡単に一言、二言で答えることが多い。「たまたまです」「ラッキーでした」「ファンの皆様の声援のおかげです」「気持ちで打ちました」……。そこに嘘は確かにない。だが、それが全てでもない。

「ファンの方々に、この選手はこう見えるけど、実はこう考えてやっているんだよ、とプロ野球中継や球場での見方を伝えたいですね。収録で長嶋一茂が言っていましたが、例えば落合(博満)さん。(晩年は)全然、練習をしないように見られがちだけれども、部屋で1時間も2時間もバットスイングをされていた、という話を初めて聞きました。そういう話がためになりました。大人たちが野球って面白いと思えば、やりたい子どもたちも増える」

YouTubeで届けたい…レジェンドを引き連れて子どもたちと一緒に野球を

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