大谷翔平、4年前の争奪戦の舞台裏 投手兼外野手で「年間400打席」提示した球団は?

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

面談時、大谷は外野でのプレーをやや遠慮していたという

 メジャー4年目を迎えたエンゼルス大谷翔平投手は投打二刀流で活躍し、リーグを席巻している。NPBからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指した2017年オフ、大谷は7球団と面談した。その一つだったジャイアンツが大谷に対して行った熱烈な勧誘ぶりを、地元テレビ局「NBCスポーツ・ベイエリア」が振り返っている。

 2017年、ジャイアンツは当時NPBに在籍していた大谷をシーズン中からマーク。当時のボビー・エバンスGMとジェレミー・シェリーGM補佐は同年9月に訪日し、実際に大谷のプレーを視察した。球団は大谷を投手兼外野手として検討。成功間違いなしのスーパースターだと確信していたという。当時のブルース・ボウチー監督は大谷の動画をよく見ていたそうだ。

 ジャイアンツは同年、64勝98敗と低迷。球団首脳は当時、3度の世界一(2010、12、14年)に輝くも急速に衰退した印象があった主力選手たちとのプレーを大谷が決断することで、ナ・リーグ西地区の勢力図を変えてくれるだろうという期待を抱いていた。エバンス氏は最近、インタビューで「編成部門のチーム全体が努力していた。あらゆる手を尽くした」と振り返っている。

 ジャイアンツは、大谷がエンゼルス入りを決める4日前に面談を行った。球団オーナーやサンフランシスコ市の関係者らに加え、チームの顔であるバスター・ポージー捕手も出席。二刀流を認め、投手として登板しない日は外野手として年間300~400打席を得るという構想を大谷側に伝えていた。

 面談出席者は、外野でのプレーについて大谷がやや遠慮していたことを覚えている。指名打者としてDHとして出場ができるア・リーグ、かつロサンゼルスのマーケットに絞っているのではないかと感じ、面談を終えたそうだ。

 5月31日(日本時間6月1日)にサンフランシスコで行われたジャイアンツ対エンゼルスでは大谷はポージーに挨拶をした。9回に大谷が代打で登場した際、エンゼルスのユニホームを着て歓迎を受ける姿を目にするのはジャイアンツのフロントにとってはほろ苦い気分だったに違いない。あらゆる制限が解除され、“リアル二刀流”として躍動する今季の大谷を見ていると、魅惑的な『もし~だったら』というシナリオがジャイアンツには提示されている、と記事は伝えている。

 ただ、“良い面”もあるという。同じナ西地区のドジャースとパドレスも“大谷争奪戦”で最終候補に入っていたこともあり「オオタニがジャイアンツの一員にならなかった一方で、少なくとも年間で彼と19度対戦する心配の必要がないわけだ」としている。

(Full-Count編集部)

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