球団史上最低勝率に終わったソフトバンクの交流戦 大苦戦の原因はどこに?

交流戦打率3割超えは0人、チームトップの栗原は.269で12球団で43位

 かたや、打線は苦戦した。交流戦前の段階ではパ・リーグトップのチーム打率を残していたが、交流戦に入ると主力打者を中心に軒並み調子が下降線を描いた。チーム打率.233は日本ハムに続く12球団でブービー。交流戦の規定打席到達者の中で、打率3割を超えている選手は12球団では30人いるが、その中にソフトバンクの打者いない。

 ソフトバンクの中で交流戦打率チームトップは栗原陵矢捕手の.269でこれは12球団で43位。これに次ぐのが今宮健太内野手の.231で、主砲の柳田悠岐外野手が.227、中村晃外野手が.224、松田宣浩内野手が.220、甲斐拓也捕手が.203となる。中軸の打者が軒並み不調に陥っており、これが苦戦の最大の原因となった。

 特に最後のホーム6連戦では、首脳陣の選手起用もハマらず、チグハグな攻撃が続いた。交流戦18試合で2桁安打はわずか3試合だけ。最後の6試合は6、8、5、7、7、4安打と特に低調だった。

 ペナントレースが再開となる18日の日本ハム戦まで、4日間の期間が空く。工藤監督は「このまま、ではなく、ズルズルいかないためにも、この4日間をうまく使って準備してほしい。切り替えるのが大事だと思います」と切り替えの重要性を強調する。調整期間を経て、チームとして復調の兆しを掴みたいところだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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