4番は村上、坂本はDH… 小林雅英氏が「投手が嫌がる」視点で選ぶ五輪スタメン

巨人・坂本勇人(左)とヤクルト・村上宗隆【写真:荒川祐史】
巨人・坂本勇人(左)とヤクルト・村上宗隆【写真:荒川祐史】

柳田は「ポイントゲッターの3番に置いた方が長打力を生かせる」

 東京五輪に臨む野球日本代表「侍ジャパン」の内定メンバー24人が16日に発表された。現役時代にロッテやMLBのインディアンスなどで日米通算234セーブを挙げ、2004年アテネ五輪では日本代表の守護神を務めた小林雅英氏(現エイジェック投手総合コーチ)が「相手投手が嫌がる並び」という視点から“最強スタメン”を考えた。

1(二)山田哲人(ヤクルト)
2(指)坂本勇人(巨人)
3(中)柳田悠岐(ソフトバンク)
4(三)村上宗隆(ヤクルト)
5(一)浅村栄斗(楽天)
6(右)鈴木誠也(広島)
7(左)吉田正尚(オリックス)
8(捕)甲斐拓也(ソフトバンク)
9(遊)源田壮亮(西武)

 これが小林氏の考えるベストメンバーだ。何より興味を引かれるのは、4番に最年少21歳の村上を抜擢している点。確かに、村上は今季両リーグを通じ最多の20本塁打、リーグ2位の45打点(17日現在)を量産し、プロ4年目で右肩上がりの成長ぶりを示している。だが、2019年のWBSCプレミア12で侍ジャパンの4番を張り、大会MVPにも輝いた鈴木をはじめ、浅村、柳田ら実績のある適任者は他にたくさんいる。

 小林氏は「3番のギータ(柳田)と5番の浅村に挟まれる形であれば、村上も『自分が決めなくてはならない』という重圧が軽減される」と指摘。「周りにいい選手がいるうちに4番を経験しておいた方が、後々役に立つ。村上は、32歳の勇人(坂本)やギータより今後ずっと長く侍ジャパンの屋台骨を支えていく可能性が高い。今大会こそ長く4番を張れる選手を育てられる好機ではないか」と熱弁。侍ジャパン10年の計を考えた起用というわけだ。

 坂本のDH起用も意外だ。「外野手には小技を使えるタイプが見当たらない。その分、内野で源田か菊池のどちらかを使いたい」と小林氏。源田はヒットエンドラン、送りバント、進塁打まで何でもござれ。さらに遊撃手として球界ナンバーワンと評される守備力を誇る。その源田を有効活用する策が「DH・坂本」だ。「勇人自身、技術が高いのはもちろんだが、決して“俺様”でなく、チーム打撃をこなすなど献身的な所がある。2番として機能すると思う」と見ている。

 山田と柳田はともにトリプルスリーを達成した経験があるが、今季は山田が3盗塁、柳田も2盗塁にとどまっている。小林氏は「ギータは最近、足の故障などもあって、あまりスチールを仕掛けていない。1番よりも、ポイントゲッターの3番に置いた方が、長打力を生かせるし、彼のモチベーションも上がる。山田は若い分まだ走れる。1発長打もある1番としておもしろい」と見ている。

 捕手については「広島の曾澤(翼)と甲乙つけ難いが、盗塁阻止率の高い甲斐を選びたい」と言う。硬軟自在、破壊力を秘め、さらに将来を見据えて育成にも配慮したオーダーだ。果たして、稲葉篤紀監督が描いているスタメンは……。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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