澤村拓一のような“救世主”になる? ロッテ“積極トレード”の狙いとは…

最速161キロを誇る国吉はDeNAブルペンの貴重なピースだった

 最大の武器は快速球で、2019年には161キロを記録。また、2019年以降の3シーズンはいずれも投球回を上回る奪三振を記録しており、パワーピッチャーならではの高い奪三振率も特徴の一つだ。加えて、今季DeNAでは18試合で29回2/3を投げているように、ロングリリーフをこなせる。こうした利便性の高さも持ち味と言えるだろう。

 剛速球を武器にセ・リーグで活躍した右腕ということで、ロッテファンの中には澤村拓一投手(現レッドソックス)を連想する方も少なくないだろう。抜群の切れ味を誇った澤村のスプリットのような絶対的な決め球はないものの、球速に関しては国吉が上回るだけに、パ・リーグの野球に適応できれば、現在はメジャーリーグで活躍している剛腕の後釜となるポテンシャルはあるはずだ。

 ロッテの救援陣は田中靖洋投手、フランク・ハーマン投手、唐川侑己投手といった面々の故障や不調に加え、昨季活躍した小野郁投手と東條大樹投手もやや安定感を欠いている。佐々木千隼投手と大嶺祐太投手がリリーフとして復活し、故障者の復帰も見込めるものの、ブルペンの層拡充は急務な状況だった。本格派が多いリリーフ陣の中でも異彩を放つ剛速球を持つ国吉の獲得は理に適ったものと考えられる。

加藤匠馬は球界屈指の強肩、2019年に92試合出場

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