大谷翔平の“弱点”を突いたヤンキース打線 1回もたず降板の理由をNYメディア分析

ヤンキース戦に先発するも初回KOとなったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
ヤンキース戦に先発するも初回KOとなったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

ヤ軍指揮官は試合前、ストライクとボールの見極めの重要性を強調していた

■エンゼルス 11ー8 ヤンキース(日本時間1日・ニューヨーク)

 エンゼルスの大谷翔平投手は6月30日(日本時間7月1日)に敵地で行われたヤンキース戦に「1番・投手」で出場も、1回もたずに降板した。打者9人に対して1奪三振2安打4四球1死球で7失点。41球中ストライクは半分に満たない20球だった。ニューヨークの放送局「SNY」はヤンキースの“大谷攻略法”を分析している。

 SNYによると、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は試合前のオンライン会見で「大事なのは彼(大谷)に対してストライクゾーンをコントロールしていく事。そうすればいくつか四球を出すだろう」と語った。

 記事は「それは真実だ」と指摘。大谷は「90マイル中盤から99~100マイルに達する速球と優れたスライダー、際立ったスプリットを持ったスター投手だ。しかし、時々コントロールに苦しむ」と説明する。

 ヤンキース打線の特徴として、状態が悪い時はストライクからボールゾーンに逃げる球に手を出して失敗することが多いという。逆に状態が良い時はブーン監督のいう「スイング判断」ができるとしている。

 顕著な例は2020年のポストシーズン初戦でインディアンスのサイ・ヤング賞投手シェーン・ビーバーを苦しめた時だった。この試合でヤンキースはストライクゾーンを絞って、ビーバーを攻略。7点を奪って5回途中でマウンドから引きずりおろした。

 この日も同様のアプローチで臨んで大谷を早々に降板させた。大谷は制球力を欠いた上に球審のタイトなストライクゾーンに苦しんでいたため、四球を選ぶのに最も難しい日ではなかったかもしれないが、ヤンキースは「ゲームプランを遂行した」と解説する。

「オオタニはベストから程遠かったが、プランを遂行するのは簡単なことではない。ヤンキースはまさにそれをした」と、記事は大谷攻略については称賛した。しかし、それが勝利に結びつかないのが今季のヤンキース。9回に大逆転を食らっての敗戦はあまりに痛い。

(Full-Count編集部)

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