大谷翔平、4年目にたどり着いた球宴に地元紙感慨深げ「熱狂に相応しい活躍を…」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

初の球宴選出「オオタニという存在が多くの魅力をもたらす可能性」

 大リーグ機構(MLB)は1日(日本時間2日)、オールスターゲームの先発出場野手を決めるファン投票の最終結果を発表した。エンゼルスの大谷翔平投手はア・リーグ指名打者部門で63%の得票率で1位を獲得。メジャー4年目にして初めて掴んだ“夢舞台”に、地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」も感慨深げに伝えた。

 エンゼルスからは、外野手部門でマイク・トラウトも選出。ただ、60日間の負傷者リスト(IL)入りしているため、記事でも「試合自体はトラウト抜きで行われることになる」と触れた。一方で「オオタニという存在が多くの魅力をもたらす可能性がある。その理由は、彼がDHでの出場にとどまらない可能性があるからだ」とも。現行ルールでは不可能な“二刀流出場”を期待する声が高まっていることを挙げ、ア・リーグの監督を務めるレイズのキャッシュ監督ら次第との見方を示した。

 大谷は今季、打者として75試合に出場。両リーグトップを走る28本塁打をはじめ、63打点、打率.277をマークしている。投手としては6月30日(同7月1日)のヤンキース戦で1回もたずに7失点KOされたものの、12試合に登板して3勝1敗、防御率3.60となっている。その躍動ぶりには全米が注目しており「26歳のオオタニは、日本時代からの熱狂に相応しい活躍をようやく見せている」と綴った。

 ただ、メジャー挑戦は平坦な道ではなかった。新人王を獲得した1年目の2018年10月にトミー・ジョン手術を行い、リハビリから復帰した2019年には左膝蓋骨の手術に踏み切った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が遅れた2020年も、右前腕の故障でわずか2試合登板にとどまった。

 記事でも「メジャーでの活躍に大きな懐疑論が出現し、また過去3年間の大半で彼の邪魔をした怪我にも直面した」と回顧。それでも、数々の苦難や批判をを乗り越えて二刀流として大きく羽ばたいた姿に「オオタニは今季、常に輝きを放っている」とまとめた。球宴で刻まれる新たな歴史に、早くも地元は色めき立っている。

(Full-Count編集部)

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