大谷翔平は「1人で私たちを負かした」 2打席連発&サヨナラ激走に敵将も白旗

打って走って…オリオールズ・ハイド監督「彼は全てを持っている」
■エンゼルス 8ー7 オリオールズ(日本時間3日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、本拠地でのオリオールズ戦で打って走って“ひとり舞台”を演じた。3回に2試合ぶりの29号ソロを放つと、4回には一時逆転の30号2ラン。さらに、四球で出塁した同点の9回には盗塁を決め、右前打でサヨナラの激走生還。もはや敵軍もうっとりさせる躍動で、オリオールズのブランドン・ハイド監督は「本当に優れた選手だ。なんと表現すればいいのか分からない。彼は全てを持っている。いま地球上で最もホットな打者だ」と脱帽するしかなかった。
6月のア・リーグ月間MVPを受賞した勢いそのままに、7月の爆発的なスタートを切った。4点を勝ち越された3回先頭、左腕・アキンから右翼席への一発。さらに1点差に迫った4回1死一塁では左越えへ一時逆転となる2ランを放った。極め付けは同点の9回。一塁走者としてレンドンの打席で守備妨害を取られて二盗は取り消されたが、続くウォルシュの打席で二盗を成功。今季12個目の盗塁を決めると、続くウォルシュの右前打で一気に生還。捕手と接触して仰向けに倒れながら、ガッツポーズを見せた。
敵将は、称賛の言葉を止められない。「ヒットを打つだけじゃなく、大きなホームランを打てるし、歩かせたら盗塁される。ひと際優れたスピードとひと際優れたパワーを兼ね備えている」と強調。あらためて敵にした時の恐怖を思い起こし「対戦するのに極めて困難な相手だ。彼はほとんど1人で私たちを負かした」とまくしたてた。
本塁打王争いでは、2位のブルージェイズ・ゲレーロJr.と3本差で独走。6月27日(同28日)の敵地・レイズ戦から5戦6発とアーチを量産し、オールスター戦前の30本塁打は球団新記録となった。MLB公式サイトによると、シーズン10登板以上した選手の最多本塁打は1919年ベーブ・ルースの29本塁打。二刀流最多本塁打を102年ぶりに更新した。それでもまだオールスター前の前半戦。想像を絶する記録を作り続けている。
(Full-Count編集部)
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