1軍復帰後は2戦2勝 “首振り7度事件”のDeNA大貫晋一が復活を遂げたワケ

DeNA・大貫晋一【写真:荒川祐史】
DeNA・大貫晋一【写真:荒川祐史】

巨人相手に6回途中まで9安打浴びるも1失点「粘る投球ができた」

■DeNA 3ー2 巨人(4日・神宮)

 DeNAは4日、神宮球場で行われた巨人戦に3-2で競り勝ち、今季12戦目にしてようやく巨人から初白星を挙げた(1勝8敗3分)。最大の勝因は、先発して6回2死まで9安打されながら1失点に抑えた大貫晋一投手の粘投だ。大貫自身も今季は5連敗を喫して5月下旬に2軍落ちし、1か月の2軍調整を余儀なくされたが、1軍復帰後は2連勝(3勝5敗)。何が変わったのだろうか。

 大貫は毎回安打を許し、2回には1死一、三塁から高橋のスクイズで先制点を奪われたものの、追加点を許さず味方の逆転につなげた。「苦しい投球でしたが、要所を締めて持ち味の粘るピッチングができました」とうなずいた。三浦大輔監督は「無四球だったし、持ち味のゴロを打たせる投球ができていた。9安打されたが、全てゴロの単打だったことが踏ん張れた要因だと思う」と分析した。

 大貫は2年目の昨季、2桁勝利(10勝6敗)を挙げてブレーク。ところが、今季は4月13日のヤクルト戦以降、7戦連続白星なしで5連敗の不振に陥った。三浦監督から「弱気な投球が見える」と叱咤されたことも。5月18日の中日戦では捕手のサインに7度も首を振るシーンがあり、いかにも自信なさげに見えた。同27日に登録を抹消された。

 1か月間の2軍調整を経て、1軍に昇格した6月27日の阪神戦では5回2失点と好投し今季2勝目。この日はさらに調子を上げ、1軍復帰後2連勝を飾った。三浦監督は「ストレートが走り、両サイドに投げ込める確率が上がった。(不振時は)インコースのサインが出ても、投げ切れずに低めへ外れたり、真ん中へ逆球が行ったりしていたが、そういう割合が減ったと思います」と評した。

 ストレートの球速はほとんどが140キロ前半で、スライダー、ツーシーム、スプリット、カットボールなど多彩な変化球を駆使し、打たせて取る投球スタイル。それでも、ストレートが走り、コースに制球されてこそ変化球が生きるのだろう。

 181センチ、73キロのスリムな体形から“豆苗”のニックネームで親しまれる大貫だが、チームに貴重な1勝をもたらしたこの日は自信を取り戻し頼もしく見えた。このまま上位進出へ導いてほしい。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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