大谷翔平は「最低22.1億円の価値はある」 米専門家は“MVP超え”年俸と独自試算

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

4回ピンチも48.6億円クリーンアップを3人斬り、米球界関係者「最低22.1億円の価値」

 22億円の輝き? エンゼルスの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、本拠地のレッドソックス戦で「2番・投手」で投打同時出場。7回無四球5安打2失点と好投し、日米通算50勝となる今季4勝目を挙げた。打撃では初回に同点の右翼線適時二塁打を放ち、4打数1安打1打点。大谷は「メカニック的にも良かったですし、リズム的にもテンポも良かったと思います。ムキに三振を取らないようにと気をつけていた。ゲームメークとしては悪くない試合だった」と振り返った。

 大きなピンチもピンチと感じさせなかった。2点リードの4回無死二塁。大谷はレッドソックスの“球宴トリオ”を手玉に取った。マルティネスを空振り三振に仕留め、ボガーツを中飛、デバースをニゴロ。今季年俸合計4395万ドル(約48億6000万円)のクリーンアップを11球で3人斬りした。「1人1人切っていくという、シンプルにそれだけかなと思っていました」とクールに振り返った。

 キャンプ前に総額850万ドル(約8億9000万円)の2年契約で合意。今季年俸は300万ドル(約3億3200万円)、来季年俸は550万ドル(約6億880万円)と決まっているが、仮に来季契約が決まっていなかったら、果たしてどれほどの価値があるのか。メジャー選手の契約に詳しい米球界関係者は「最低20ミリオンの価値はあるだろう」と驚愕の2000万ドル(約22億1100万円)と試算した。

 今季は開幕から投打でフル回転。前代未聞の二刀流選手は査定方法さえ定かではない。同関係者は「投手、打者と別々に考えるやり方もあるが、1人の選手としてとらえるだろう」と指摘。それでも年俸調停組の5年目で2000万ドル超は、2019年MVPのドジャース・ベリンジャーの年俸1610万ドル(約17億8200万円)、ヤンキース・ジャッジの1017万5000ドル(約11億2600万円)らスター選手を超える。同僚のトラウトのように契約期間中に長期契約を結び直す可能性もあるが、その価値はすでにMVP級と言って良さそうだ。

 前半戦最終登板で2018年に並ぶ自己最多タイ4勝目。この日も打席に入る度にMVPコールの大合唱だった。米メディアから「史上最高の野球選手としてシーズンを送っているという声もある」と問いかけられ、大谷は「終わってないので、そこは分からないですけど、精一杯頑張りたいです。チームとしてもいい流れで来ているので、それを維持しつつ、個人としても、もっともっと頑張りたいなと思っています」と前を向いた。大谷自身はバラ色のオフなど興味を示さないだろうが、周囲の関心は高まるばかりである。

(Full-Count編集部)

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