“サイン盗み騒動”はメジャーでも… 揺さぶる二塁走者に「大人しくしろ、この野郎!」

ジャイアンツ戦に先発したカージナルスのヨハン・オビエド(左)【写真:Getty Images】
ジャイアンツ戦に先発したカージナルスのヨハン・オビエド(左)【写真:Getty Images】

NPBでも物議を醸した二塁走者の“紛らわしい仕草”

■ジャイアンツ 5ー2 カージナルス(日本時間8日・サンフランシスコ)

 6日の神宮球場でのヤクルト-阪神戦で物議を醸した“サイン盗み疑惑”。二塁走者だった阪神・近本光司が紛らわしい仕草をしたとして注目された中、同じようなケースがメジャーでも起きた。7日(日本時間8日)のジャイアンツ-カージナルス戦で、二塁走者の行為に投手が激怒。「大人しくしろ、この野郎!」と叫び、一触即発の雰囲気となった。

 場面は、2回2死二塁。ジャイアンツの二塁走者マイク・ヤストレムスキーが細かい動きを見せたことに対し、マウンドにいたカージナルスのヨハン・オビエドが振り返って叫んだ。見方によっては、二塁から打者のウィルマー・フローレスに何かを伝達したと思われる状況だった。

 米メディア「NBCスポーツ・ベイエリア」によると、ヤストレムスキーは、サイン盗みを疑っているカージナルス側の心情を逆手にとった行為だったと説明。「それに乗っかって利用しようと思ったんだ。ありもしないことを彼らに考えさせようとしたんだ。これはメンタルゲームだからね」と試合後に語った。

 実際、カージナルスは惑わされた。何度もサインを変え、その度にオビエドは新しいサインを確認するために小さなラミネートカードをポケットから取り出して確認したという。苛立ちは頂点に達し右腕は「(打者のフローレスが)ボールを見逃す様子を見て、『OK、球種が分かってるに違いない』と思った。だから怒ったんだ」と振り返った。

 フローレスは結局、フルカウントから右飛に倒れた。オビエドは4回を3安打5四死球2失点で敗戦投手に。揺さぶりに屈したのか、そもそも状態がよくなかったのか……。物々しい空気を生んだ心理戦だった。

【動画】二塁走者の“サイン盗み疑惑”に投手が大激怒して吠えたシーン

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