大谷翔平、HRダービーでの“空前絶後弾”に追い風 球場は打者天国&“飛ぶボール”使用

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

2016年以降のダービー史上最長弾はヤ軍ジャッジの156.4メートル

 エンゼルス大谷翔平投手が日本選手として初めて出場する今年のホームランダービー。会場はロッキーズの本拠地クアーズフィールドで、標高約1600メートルに位置するため打球が飛ぶことで知られ“打者天国”とも言われるが、今回はさらにボールが飛ぶように措置が講じられることになった。球場に設置された、ボールを管理するための加湿装置を使用しないという。

 MLB公式サイトによると、MLB機構は7日(日本時間8日)、ホームランダービーが実施される12日(同13日)に限ってクアーズフィールドにある加湿装置を使用しないと発表した。これは「多くのホームラン、より飛距離の大きなホームランが出ることを意味する」と記事は伝えた。

 クアーズフィールドがある米コロラド州デンバーは標高が高く気圧が低いためボールを遠くに飛ばしやすい。加えてボールも乾燥するため弾みやすくなり、結果として飛びやすくなるという。

 これらのことからロッキーズは2002年、クアーズフィールドに加湿装置を設置した。室温と湿度を制御した小部屋で、気温約21.1度、湿度50%の状態でボールを管理している。こうした工夫によって、メーカーが意図した仕様に近い状態にボールを保っている。

 しかし、7月12日に限っては加湿装置はお休み。大谷ら出場8選手は、ホームランダービーで乾燥したボールを使用することになる。

 スタットキャストによる測定が開始された2016年以降、ホームランダービーでの最長弾は513フィート(約156.4メートル)。2017年、フロリダ州マイアミにあるマーリンズ・パークで、ヤンキースのアーロン・ジャッジが記録した。記事は「この数字はショウヘイ・オオタニやジョーイ・ギャロ(レンジャーズ)らによって簡単に脅かされるかもしれない」と指摘する。今年のホームランダービーはとてつもない大アーチが見られるかもしれない。

(Full-Count編集部)

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