大谷翔平が4階席へ141m弾 “スタンドの番人”が語る衝撃「グリフィーJr.も打ってない」

特大の33号ソロを放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
特大の33号ソロを放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

警備員ヒルさんが語る右翼4階席141メートル弾「あんな打球を見たことがない」

 エンゼルスの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、敵地・マリナーズ戦で超特大33号ソロを放った。「2番・指名打者」で先発出場し、3回の第2打席で右翼4階席へ飛び込む463フィート弾(約141.1メートル)。1999年に開場したマリナーズ本拠地では史上6人目となる“右翼最上階弾”となった。

 大谷が放った超特大弾。テレビカメラも追いきれなかった一撃に、敵地はどよめきが収まらなかった。その衝撃を語ったのはマリナーズ本拠地で警備員を務めるジョン・ヒルさんだ。「今まであんな打球を見たことがないよ。グリフィーJr.はボルティモアの(右翼後方にある)ウェアハウスに打ったことはあるが、この球場のここまで飛ばしたことはないね。それは間違いないね。(打撃練習でアーチを連発させる)イチローもここまで飛ばしたことはなかったよ。彼は何をするにも素晴らしかったけどね」とマリナーズが誇る2大OBの名前を挙げて証言した。

 2017年オフの大谷争奪戦で、マリナーズは“書類選考”を突破。面談に進んだものの獲得できなかった。ヒルさんは「オオタニが日本から海を渡ってきたとき、マリナーズでプレーしてほしいと我々は願っていたものだよ。そうなっていたら素晴らしかったね」と惜しんだ。

 右翼4階席で見ていたレジー・ペウカくんも衝撃だったようだ。大谷の打球はわずか数メートル横に着弾。「取れなかったよ。ガッカリだね。トライはしたんだけどね。打球を見たときは『マジかよ、ここまで来るのか』という感じだった。クレイジーなことだと思ったよ。現実にこうなるとは思ってなかったね」と目をパチクリさせた。

 今季6度目の2試合連発で、本塁打王争い2位のブルージェイズ・ゲレーロJr.に5本差を付けた。キング独走しているが、この日は規格外のパワーで球場関係者も観客も虜にした。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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