鷹工藤監督、8回攻めの采配も実らず連敗 勝率5割ターンも「十分に逆転できる」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

甲斐に代打・長谷川「ヘッドからも『行きましょう』という声もあったので」

■楽天 4ー2 ソフトバンク(14日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは14日、PayPayドームで行われた楽天戦に2-4で敗れた。球宴前、最後のカードに負け越し、前半戦は37勝37敗14分の勝率5割で約1か月の球宴&五輪ブレイクを迎えることになった。

 2点を追う8回、3番手の酒居から1死満塁の好機を作りながらも明石、今宮が連続三振に終わった。ポイントはその直前の1死二、三塁で甲斐の打席を迎えた場面だ。

 これまでは、その後の守備を重視して甲斐に代打を送ることを極力避けてきたが、工藤監督は「万が一、歩かされるケースがあるかもしれないと思いましたが、相手にとっては逆転のランナーなので絶対に勝負はしてくると思ったので、思い切って長谷川君で、と。(小久保)ヘッドからも『行きましょう』という声もあったので決断をしました」と、勝負の一手だったことを説明した。

 投げては先発の東浜が初回から3失点。3回にも追加点を許し、4回4失点で降板して2敗目を喫した。指揮官は「立ち上がりのボールの感覚を掴んでいる間に、四球がきっかけになって打たれて、自分のリズムを掴めないままになってしまったのかな。2回は掴みかけたと思ったんですけどね。相手も岸君なので3点が限界かなと思っていたので、次にピンチが来たら代えようと決めていましたが、ホームランという形になってしまったので……」と悔やんだ。

 勝率5割、Bクラスでの折り返しとなったが「残り55試合。十分に逆転もできるし、勝てるゲーム差。悲観することはない。みんなが一生懸命やってきた結果なので、(五輪ブレイクの練習は)僕らが考えて選手のプラスになるようにしてあげたい」と懸命に前を向いた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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