「大谷翔平を見習え」 コロナ対策違反で激震の韓国球界…地元メディアが“皮肉”

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

日韓関係厳しい今でも「韓国のファンは大谷を尊敬」

 複数球団の選手、スタッフが新型コロナウイルスに感染し、13日からプロ野球公式戦が中断を強いられている韓国で、エンゼルス大谷翔平の「品格」を見習えとする声が上がっている。大谷を「プロ選手としての待遇を受けるべき人格者」と称える内容のコラムを「スポーツ朝鮮」が20日掲載した。

「『野球バカ』をいつまで見なければならないのか 大谷を見習え」と題したこの記事では、大谷を「プロ選手のロールモデル」としている。「メジャーリーガーという夢をかなえるため、自身の人生計画を立て実践した」こと、さらに「積極的なファンサービスや『自分はまだまだ』と市民栄誉賞を辞退した品格など美談に事欠かない」ことがその根拠で「品格のあるプロは、それにふさわしい待遇を受ける資格がある」と結論付けている。

 これと対照的な存在として挙げているのが、新型コロナウイルス対策を守らず、感染した韓国のプロ野球選手たちだ。今月中旬になって、宿舎に外部から女性を呼び、飲酒していた選手が複数球団で続々と発覚、該当選手には72試合の出場停止や罰金など厳しい懲戒処分が科された。さらに、発表されていた東京五輪代表を辞退する選手も現れた。「いつまで、このような醜態を繰り返さなければならないのか。選手たちは変わることができないのだろうか」と強い調子で非難している。20日にはオールスター戦と、五輪代表チーム対若手オールスターの強化試合の中止が発表された。選手の軽い気持ちが招いた大混乱に、いまだ終息の気配はない。

 同紙は「事件の過程を追うと、選手たちの意識不足が残念だ」とし、その理由として「人格教育の不在」も挙げている。韓国のスポーツ選手は極端なエリート主義の中で育ち、「野球だけ上手ければいい」という意識が植え付けられているとしている。プロ選手になってもその考えから脱却できない選手が多く「社会人であれば、自分で身だしなみや職務に対する意識を備え、責任を負わなければならない。数年間プロ生活を送りながらも、考え方が学生時代にとどまっているようなら、選手自らの人間性の問題だと見るしかない」としている。

 現在、日韓の国家同士の関係はいいとは言えないが、それでも大谷への注目度は高い。投打二刀流を成し遂げられるような、類まれな野球の才能の他に、高いその人間力も「韓国のファンが大谷を尊敬、支持する理由」だとした。

(Full-Count編集部)

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